東京株式(前引け)=反落、朝高後に値を消す展開に
15日前引けの日経平均株価は前営業日比111円26銭安の2万7491円51銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億1673万株、売買代金概算は1兆4261億円。値上がり銘柄数は603、対して値下がり銘柄数は1147、変わらずは84銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、取引開始時点では主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり日経平均は続伸して始まったが、その後は上値が重く、前場後半にはマイナス圏に沈んだ。前日の米国株市場では注目された1月の米CPIが事前予想から上振れたものの、ハイテク株には根強い買いが入り、NYダウは軟調ながらナスダック総合株価指数は高く引けるなど高安まちまちの展開となった。外国為替市場で一時1ドル=133円台に入るなど円安も追い風材料に、東京市場では朝方は市場センチメントが強気に傾いた。だが、その後は利益確定売り圧力が顕在化し上値を押さえる形となっている。
個別ではレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄が朝高後に値を消したほか、リクルートホールディングス<6098>も下値模索が続いている。ソフトバンクグループ<9984>が軟調、シマノ<7309>の下げも目立つ。ソースネクスト<4344>、KPPグループホールディングス<9274>などが急落した。半面、日本製鉄<5401>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いが優勢だった。チェンジ<3962>、ツバキ・ナカシマ<6464>などが大幅高となり、シチズン時計<7762>、日本ペイントホールディングス<4612>も物色人気。