株価指数先物【昼のコメント】 バフェット氏によるTSMC株売却報道がショートにつながる
日経225先物は11時30分時点、前日比170円安の2万7450円(-0.61%)前後で推移。寄り付きは2万7730円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7745円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。ただし、寄り付きを高値に軟化すると、前場中盤にはマイナスに転じた。終盤にかけても売り優勢の流れが続き、前引け時には2万7450円まで下落する場面があった。
日経225先物は、米半導体株の強い流れを受けた上昇が期待されたが、TSMC<TSM>が時間外取引で下落したことがショートにつながった。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が、保有するTSMC株を9割近く減らしたことが明らかになったと、主要メディアが報じた。買いが先行した東京エレクトロン <8035> [東証P]が下げに転じるなど、センチメントを冷ます流れとなるなか、先物主導でのショートに向かわせたようだ。
日経225先物は節目の2万7500円を下回ったものの、下へのバイアスが強まる流れにはならず、前日の安値水準で下げ渋る動きを見せている。グローベックスの主要な米株先物がマイナス圏で推移しており、積極的なリバウンド狙いのロングは期待しづらいが、売り一巡後の底堅さから押し目狙いのロングは入りやすいだろう。
株探ニュース