アイダエンジニアリング---3Q増収、電気自動車関連の需要拡大に支えられ受注高は順調に推移
アイダエンジニアリング<6118>は14日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。
受注高は、電気自動車関連の需要拡大に支えられ659.29億円(前年同期比8.6%増)となり、受注残高は729.38億円(前年度末比32.3%増)となった。売上高については、為替影響等により前年同期比9.1%増の481.35億円となったが、電子部品不足等の影響により売上がズレ込み、当初想定していた水準を下回っている状況。利益面では、上記要因による売上不足に加え、原材料費、外注費、物流費等の原価高騰、高付加価値プレス案件やサービスの売上ズレ込み等による粗利率低下、販管費の増加等により、営業利益は同29.0%減の9.94億円、経常利益は同24.4%減の11.52億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同9.9%減の7.74億円となった。
セグメントごとでは、日本では、電気自動車関連のプレス機械売上の増加により、売上高は前年同期比6.5%増の286.07億円となったが、セグメント損益は原価高騰等に伴う粗利率の低下により0.47億円の損失(前年同期は2.59億円の利益)となった。
中国では、電気自動車関連のプレス機械売上の増加により、売上高は同14.7%増の76.40億円となったが、セグメント利益はサービス売上の減少や販管費の増加により同13.1%減の4.39億円となった。
アジアでは、ロックダウン等で落ち込んだ昨年度からプレス機械とサービスの売上が回復し、売上高は同57.5%増の76.86億円となり、セグメント利益は増収により同40.7%増の5.51億円となった。
米州では、サービス売上の増加と円安の影響により、売上高は同26.3%増の121.24億円となったが、セグメント利益は原価高騰や販管費の増加等により同68.9%減の0.33億円となった。
欧州では、電子部品不足によるプレス機械売上のズレ込み等により売上高は同4.7%減の86.19億円となったが、セグメント利益は粗利率の改善により同60.4%増の1.61億円となった。
2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比12.1%増(前回予想比2.8%減)の700.00億円、営業利益が同3.8%増(同23.5%減)の26.00億円、経常利益が同11.0%増(同22.9%減)の27.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同111.9%増(同17.4%減)の19.00億円としている。
《YI》