話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、ピアズ、プラスゼロ
■トヨタ自動車 <7203> 1,884.5円 +21 円 (+1.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が高い。東京市場でドル円相場は午前10時時点で1ドル=136円60銭前後で推移。前日のニューヨーク市場では昨年12月20日以来となる一時137円台に乗せ円安が進行した。この円安基調を受け、自動車株に見直し買いが流入。トヨタの23年3月期の想定為替レートは1ドル=134円であり、足もとの円安は業績面への追い風となる。
■パーソルHD <2181> 2,735円 +30 円 (+1.1%) 本日終値
パーソルホールディングス<2181>は堅調。この日の取引開始前に厚生労働省が発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は前の月に比べ0.01ポイント低下の1.35倍となった。前月を下回るのは2年5カ月ぶりとなる。転職希望者の増加が背景にあるとされており、人材紹介事業などを手掛ける同社に対しては、需要増加と業績上振れを期待した買いが入ったようだ。人材関連株では、ジェイエイシーリクルートメント<2124>やエン・ジャパン<4849>、ディップ<2379>、リクルートホールディングス<6098>なども上昇している。
■藤商事 <6257> 1,408円 +15 円 (+1.1%) 本日終値
藤商事<6257>が高い。午前11時30分ごろ、グループ会社オレンジが、スマートパチスロ(スマスロ)「Lゴブリンスレイヤー」を発売すると発表。「ゴブリンスレイヤー」は、原作小説の累計発行部数が約900万部を突破したコンテンツ。同社のスマスロ第1弾となり、全国のパチンコホールには4月中旬から導入される予定としている。
■ピアズ <7066> 930円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
ピアズ<7066>は急騰。2日の取引終了後、子会社Qualiagram(クオリアグラム)が自社開発のAIロールプレイング(疑似接客)システム「mimik(ミミック)」にチャットGPTを搭載した新機能の実証実験を開始したと発表。これを材料視した買いが入った。今回実証を始めた新機能は、米オープンAIが手掛けるチャットGPTを搭載したバーチャル顧客を作成し、店舗やコールセンターでの接客ロープレが可能になるというもの。今後、更に現場での実証実験を行い進化させた上で、今夏から秋をメドに本格商用化を目指す。
■pluszero <5132> 9,800円 +1,500 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
pluszero<5132>などAI(人工知能)関連株の一角が高い。2日の米国株市場では、四半期決算で1株利益(EPS)が市場予想を上回った米AIソフト開発のC3・ai<AI>が時間外取引で急騰。サウンドハウンドAI<SOUN>やビッグベア.aiホールディングス<BBAI>など他のAI関連株にも物色が広がっており、この流れを受け東京市場でも同関連株を買う動きが出ているようだ。プラスゼロのほか、Appier Group<4180>、ユーザーローカル<3984>、エクサウィザーズ<4259>などが上昇している。
■ヘリオス <4593> 357円 +47 円 (+15.2%) 本日終値
ヘリオス<4593>が7日ぶりに急反発した。2日の取引終了後、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とする体性幹細胞再生医薬品HLCM051を用いた治験に関し、今後の臨床試験の概要について公表した。これを材料視した買いが集まったようだ。第2相試験で有効性や安全性について良好な結果が示されたことから、同社は医薬品医療機器総合機構(PMDA)と、追加試験デザインを含む方向性について協議を進めてきた。このほどデータ補強に必要な臨床試験の概要について一定の合意が得られたという。
■テクノロジーズ <5248> 2,702円 +312 円 (+13.1%) 本日終値
テクノロジーズ<5248>が急動意をみせ底値圏離脱の気配をみせている。今年1月26日に東証グロース市場に上場した直近IPO銘柄で映像ソフトウェア制作及び人工知能(AI)などデジタル技術に関連したシステム開発を行っている。ここ、直近IPOやグロース市場の値動きの大きいAI関連株が相次いで株価を動意させており、同社株もその流れに乗った。同社の公開価格は1000円だったが、上場翌日の1月27日に4000円の高値を形成するなど成長期待が強い。その後は大幅な調整を強いられたものの、2000円台前半は売り一巡感が台頭し底値圏でのもみ合いに移行していた。
■エヌ・ピー・シー <6255> 591円 +59 円 (+11.1%) 本日終値
エヌ・ピー・シー<6255>は大幅高で5連騰。同社の主要取引先である米太陽光パネルメーカーのファースト・ソーラー<FSLR>が前月末に公表した業績見通しが市場予想を上回るものとなったことを受け、業績の上振れを期待した買いが続いているようだ。ファースト・ソーラーが米国時間2月28日の引け後に公表した通期の業績見通しは、売上高と1株利益が市場予想を上回った。これを受けて同社株は翌1日に急伸。2日も上昇して取引を終えた。FA(ファクトリーオートメーション)装置や太陽電池製造装置を手掛けるエヌピーシーは、ファースト・ソーラーとともに米テスラ<TSLA>も主要取引先としている。米国時間1日の引け後に投資家向け説明会を行ったテスラの株価は、EV(電気自動車)の次世代モデルの具体的な内容が提供されなかったことが失望感を生み出して翌2日に下落した。だが、エヌピーシーに関しては、ファースト・ソーラーの成長の恩恵を受けるとの期待が強く、投資家に買い安心感をもたらしたようだ。
■BTM <5247> 4,000円 +300 円 (+8.1%) 一時ストップ高 本日終値
BTM<5247>が急反発。2日の取引終了後、八十二銀行<8359>と、顧客紹介に関するビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約締結は、地方企業の抱えるデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する課題解決を支援するのが狙い。八十二に地元企業から寄せられるDXに関する問い合わせに対し、BTMがソリューションを提案するとともに、地方のDX人財を積極的に活用し、課題解決を目指すとしている。
●ストップ高銘柄
アースインフィニティ <7692> 5,140円 +705 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
元旦ビューティ工業 <5935> 10,200円 -3,000 円 (-22.7%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース