話題株ピックアップ【夕刊】(3):トーホー、ワットマン、山岡家
■トーホー <8142> 1,944円 +224 円 (+13.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
トーホー<8142>が急反発し、昨年来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、23年1月期の連結決算発表にあわせ、24年1月期の業績予想を開示した。売上高は前期比微減の2140億円、最終利益は同98.7%増の20億円を見込む。また、前期年間配当を20円から35円に増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比25円増配の60円に設定した。食品スーパー事業の譲渡で減収を見込む半面、同事業の損失が解消する見通し。業務用食品卸売(ディストリビューター)事業部門では飲食店への販売が引き続き伸長すると想定。ホテルや商業施設など新規顧客の獲得に努めるほか、インバウンド需要の本格的な回復を受け、ホテルへの朝食提案なども注力する。23年2月の月次売上高も開示。全社売上高は前年同月比33.7%増となった。23年1月期の連結決算は、売上高が前の期比14.3%増の2155億7200万円、最終利益が同3.0倍の10億600万円だった。食品スーパー事業は減収となったが、ディストリビューター事業などが好調だった。
■ワットマン <9927> 2,639円 +263 円 (+11.1%) 本日終値
ワットマン<9927>が急反発し昨年来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」の単元株価を下げるための取り組みのほか、投資家の利便性の向上ひいては株式の流動性向上を目的としている。同時に23年3月期の期末一括配当予想を40円から60円へ引き上げており、これも好材料視されているようだ。前期実績80円(ただし4月1日付で1株を2株に株式分割)に比べて実質増配となる予定だ。
■丸千代山岡家 <3399> 2,774円 +189 円 (+7.3%) 本日終値
丸千代山岡家<3399>が反発。前週末10日の取引終了後に発表した2月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比74.0%増と11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年同月は新型コロナウイルス感染症に伴うまん延防止等重点措置が適用されていたが、その反動もあって客数が同66.9%増と増加したことが牽引した。
■アジア航測 <9233> 866円 +51 円 (+6.3%) 本日終値
アジア航測<9233>が反発。前週末10日の取引終了後、第2四半期累計(22年10月~23年3月)連結業績予想について、売上高を208億円から235億円(前年同期比16.1%増)へ、営業利益を36億3000万円から42億円(同6.6%増)へ、純利益を23億8000万円から28億円(同9.0%増)へ上方修正したことが好感された。国土強靱化による官公庁などからの大型受注案件の売り上げが順調に推移したことが要因としている。
■サンコー <6964> 516円 +30 円 (+6.2%) 本日終値
サンコー<6964>が昨年来高値更新。前週末10日の取引終了後、3月31日付で106万6872株(発行済み株数の10.6%)の自社株を消却すると発表。大規模な自社株消却が好感された。なお、消却後の発行済み株数は900万株となる見通し。
■ランドネット <2991> 1,220円 +60 円 (+5.2%) 本日終値
ランドネット<2991>は反発。前週末10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年8月~23年1月)連結決算が、売上高307億8400万円(前年同期比30.9%増)、営業利益9億6500万円(同57.5%増)、純利益5億6100万円(同59.1%増)と大幅増益となったことが好感された。不動産売買事業で、「買取販売及び買取リフォーム販売」件数が前年同期の1815件から2266件に増加したことが業績を牽引した。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高600億9900万円(前期比15.9%増)、営業利益18億6900万円(同24.2%増)、純利益10億9700万円(同14.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■サムコ <6387> 3,685円 +180 円 (+5.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
サムコ<6387>が5日ぶりに反発。前週末10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年8月~23年1月)単独決算が、売上高38億4800万円(前年同期比32.2%増)、営業利益9億6400万円(同84.3%増)、純利益7億円(同83.5%増)と大幅増益となったことが好感された。半導体レーザー向けが伸長したオプトエレクトロニクス分野や、高周波デバイス、パワーデバイス向けが拡大した電子部品分野が牽引役となった。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高77億円(前期比20.3%増)、営業利益16億2000万円(同18.1%増)、純利益10憶8000万円(同2.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■メディアシーク <4824> 312円 +15 円 (+5.1%) 本日終値
メディアシーク<4824>は3日ぶりに反発。前週末10日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想について、営業利益を2100万円から3000万円(前期比26.7%減)へ、純利益を2000万円から3200万円(同42.0%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は9億200万円(同1.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、上期において効率的に事業を展開できたため、外注費及び諸経費などの費用の発生額が予想に対して発生しなかったことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(22年8月~23年1月)決算は、売上高4億2100万円(前年同期比6.3%減)、営業利益2600慢円(同50.3%減)、純利益2600万円(同64.8%減)だった。
■QDレーザ <6613> 545円 +19 円 (+3.6%) 本日終値
QDレーザ<6613>が全般相場急落のなか強さを発揮。半導体レーザソリューション事業を展開し、視覚に障害がある人を対象に網膜走査型レーザアイウェアも育成中。網膜投影機器の販売ではソニーグループ<6758>傘下のソニーとの協業契約を締結しており、今後の業容拡大に向けた布石として注目されている。信用買い残が多く株価は底値圏もみ合いが続いているが、時価500円台半ばは値ごろ感からの押し目買いも観測される。
■重松製作所 <7980> 866円 +21 円 (+2.5%) 本日終値
重松製作所<7980>は高い。前週末10日の取引終了後、23年3月期の単独業績予想について、売上高を121億円から128億円(前期比7.4%増)へ、営業利益を6億7000万円から10億円(同65.3%増)へ、純利益を4億5000万円から7億2000万円(同22.2%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から15円(前期10円)へ引き上げたことが好感された。新型コロナウイルス感染症第7波の影響もあり、感染症対策向けマスクの受注が引き続き好調に推移していることに加えて、主要顧客である製造業の受注動向も、生産活動の持ち直しを反映して堅調さを維持していることが寄与する。
●ストップ高銘柄
大谷工業 <5939> 8,560円 +1,500 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値
マキュリRI <5025> 867円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
東邦金属 <5781> 2,368円 +400 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
マツモト <7901> 9,140円 +1,500 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
三ッ星 <5820> 4,640円 +700 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
東京通信 <7359> 3,170円 -700 円 (-18.1%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース