【↓】日経平均 大引け| 反落、朝安も半導体関連が買われ下げ渋る (3月23日)

市況
2023年3月23日 18時37分

日経平均株価

始値  27232.97

高値  27461.97(14:48)

安値  27175.63(09:06)

大引け 27419.61(前日比 -47.00 、 -0.17% )

売買高  10億4119万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆4742億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、米株急落受け市場センチメント悪化

2.FOMC0.25%利上げで想定通りもイエレン発言を嫌気

3.朝方に売り込まれるも、日経平均は一貫して下げ渋る

4.堅調な米株先物を横目に半導体関連買われ全体支える

5.円高逆風も物色意欲旺盛、値上がり銘柄数は1000超に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比530ドル安と3日ぶりに反落した。FRBが金融引き締め姿勢を維持したことによる景気悪化を懸念する売りが優勢となった。

東京市場では前日の米株安を受け、朝方は日経平均株価が大きく下値を試す動きを見せたものの、その後は一貫して下げ渋る展開となった。

23日の東京市場は、取引開始前はリスク回避ムードが強かったが、寄り後は想定外の底堅さを発揮した。前日の米国株市場ではFOMCの結果発表後、引け際に主要株価指数が値を崩し、NYダウは500ドルを超える下落となった。FOMCでは0.25%の利上げを決めたが、これはほぼ織り込んでいたものの、パウエルFRB議長の記者会見やイエレン財務長官の発言を受け、投資家心理が悪化して売りが噴出した。本日の東京市場でも出足はこのリスクオフの流れを引き継ぎ、外国為替市場で円高に振れたことも警戒された。ところが、朝方の売りが一巡するとにわかに下げ渋る展開に。米株価指数先物がプラス圏で推移するのを横目に、日経平均も下げ幅を次第に縮小する動きをみせた。なお、プライム市場の値上がり銘柄数は1000を超え、全体の過半を占めている。

個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが下落したほか、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も安い。キーエンス<6861>、SMC<6273>などが軟調、武田薬品工業<4502>、エーザイ<4523>も終始売りが優勢だった。島津製作所<7701>の下げも目立つ。IBJ<6071>が急落、冨士ダイス<6167>も大幅安となった。

半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が買われ、ソシオネクスト<6526>も上値追い。リクルートホールディングス<6098>も物色人気を集めた。メルカリ<4385>も堅調。メガチップス<6875>が値上がり率トップに買われたほか、RPAホールディングス<6572>も値を飛ばした。ペッパーフードサービス<3053>、アイスタイル<3660>も大幅高となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、リクルート <6098>、アドテスト <6857>、スズキ <7269>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約64円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、テルモ <4543>、中外薬 <4519>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約58円。

東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)サービス業、(3)ゴム製品、(4)空運業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)医薬品、(3)精密機器、(4)銀行業、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△ETS・HD <1789> [東証S]

送電線新設工事の大口受注を発表。

△久世 <2708> [東証S]

今期上方修正と3期ぶり復配を好感。

△エクサWiz <4259> [東証G]

上限4.8%の自社株買いを材料視。

△HOUSEI <5035> [東証G]

顔認証付き「ガレージゴルフ」の発売開始。

△ファストロジ <6037> [東証S]

上限12万株の自社株買いを材料視。

△リクルート <6098> [東証P]

今期最終減益予想も24年3月期の利益回復期待の買いが集まる。

△RPA <6572> [東証P]

業績底入れ観測とAI関連テーマ買いの流れを背景に頭角現す。

△アクセル <6730> [東証S]

今期業績・配当予想の上方修正を好感。

△メガチップス <6875> [東証P]

上限6.3%の自社株買いなどを材料視。

△マイクロアド <9553> [東証G]

マーケティングプロダクトの機能強化の発表を手掛かり視。

▼日触媒 <4114> [東証P]

電子情報材料など低迷し今期業績予想を下方修正。

▼IBJ <6071> [東証P]

「独禁法違反の疑いで公取委が立ち入り検査」との報道。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)メガチップス <6875>、(2)RPA <6572>、(3)ペッパー <3053>、(4)サニーサイド <2180>、(5)アイスタイル <3660>、(6)未来工業 <7931>、(7)タナベCG <9644>、(8)マーケットE <3135>、(9)コーセル <6905>、(10)パリミキHD <7455>

値下がり率上位10傑は(1)IBJ <6071>、(2)冨士ダイス <6167>、(3)HEROZ <4382>、(4)日触媒 <4114>、(5)オプティム <3694>、(6)島津 <7701>、(7)ベネ・ワン <2412>、(8)ギークス <7060>、(9)小野薬 <4528>、(10)レオパレス <8848>

【大引け】

日経平均は前日比47.00円(0.17%)安の2万7419.61円。TOPIXは前日比5.61(0.29%)安の1957.32。出来高は概算で10億4119万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1059、値下がり銘柄数は688となった。東証マザーズ指数は754.49ポイント(8.88ポイント高)。

[2023年3月23日]

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