【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、欧米株高を受け銀行株中心に買い優勢 (3月28日)
日経平均株価
始値 27573.82
高値 27603.45(09:03)
安値 27432.76(13:10)
大引け 27518.25(前日比 +41.38 、 +0.15% )
売買高 10億5418万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3613億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、欧米株高を受け上値指向継続
2.米SVBの引受先決定で、金融システムへの不安後退
3.メガバンクなど買われる一方、半導体株は軟調展開
4.日経平均はプラス圏着地も、上値が重い地合い
5.値下がり銘柄数は1000超、値上がりを大きく上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比194ドル高と3日続伸した。金融システムを巡る不安が和らぎ、銀行株などを中心に買い\が優勢となった。
東京市場では前日の欧米株高を受け、主力株などにリスクを取る動きが継続し日経平均株価は小幅ながら上値追い態勢を維持した。
28日の東京市場は、気迷いムードのなかも日経平均は上値指向となった。前日の欧州株市場がほぼ全面高となったほか、米国株市場ではNYダウが200ドル近い上昇で3日続伸となったことで市場センチメントが改善した。米国ではシリコンバレーバンク(SVB)の引受先が決まり金融セクターに対する過度な不安心理が後退している。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は下落して引けており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も安かったことから、東京市場でも半導体関連株には売り優勢の銘柄が目立った。他方、メガバンクなど銀行株が買われたほか、原油市況上昇を受け資源関連株に高い銘柄が多くなった。日経平均、TOPIXともにプラス圏で着地したものの、プライム市場の値下がり銘柄数は1000を上回り、値上がり銘柄数を350銘柄強上回った。
個別では、レーザーテック<6920>が安く、ソニーグループ<6758>も軟調。リクルートホールディングス<6098>が売りに押され、第一三共<4568>も値を下げた。日本電産<6594>も売りに押された。ギークス<7060>が急落、RPAホールディングス<6572>が大きく利食われ、ラクスル<4384>も大幅安となった。アイスタイル<3660>、リブセンス<6054>、グリー<3632>なども下落した。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが買い戻され、りそなホールディングス<8308>も値を飛ばした。日立製作所<6501>が高く、JT<2914>、KDDI<9433>が堅調。ニーズウェル<3992>が大幅高に買われ、安永<7271>が急伸、河西工業<7256>も上昇した。大塚ホールディングス<4578>が値を上げ、旭ダイヤモンド工業<6140>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、アステラス <4503>、大塚HD <4578>、味の素 <2802>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。うち34円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、信越化 <4063>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約39円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)鉱業、(3)石油石炭製品、(4)非鉄金属、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)陸運業、(3)サービス業、(4)不動産業、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△エコモット <3987> [東証G]
積水樹 <4212> [東証P]と資本・業務提携。
△ニーズウェル <3992> [東証P]
業績成長力とAIソリューションの実力見直し。
△スパイダー <4192> [東証G]
「IT導入補助金2023」のIT導入支援事業者に採択。
△ゼネテック <4492> [東証S]
運転手不足問題で「FlexSim」への関心高まる。
△スピー <4499> [東証S]
子会社が三菱UFJ信託銀などと技術提携。
△元旦 <5935> [東証S]
23年3月期配当金は従来計画比倍増へ。
△旭ダイヤ <6140> [東証P]
引き続き次期中計期間中の株主還元方針を高評価。
△豊田合 <7282> [東証P]
ブラジルでセーフティシステム製品の生産能力強化へ。
△セレンHD <7318> [東証G]
フッ素フィルム用いたアンテナ一体型高周波伝送路開発。
△NCS&A <9709> [東証S]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
▼大光 <3160> [東証S]
第3四半期好決算発表も出尽くし感が先行。
▼enish <3667> [東証S]
ハッシュパレットから訴訟提起。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)ニーズウェル <3992>、(3)コスモHD <5021>、(4)中部鋼鈑 <5461>、(5)りそなHD <8308>、(6)MSOL <7033>、(7)安永 <7271>、(8)東洋証券 <8614>、(9)河西工 <7256>、(10)シグマクシス <6088>。
値下がり率上位10傑は(1)ギークス <7060>、(2)RPA <6572>、(3)ラクスル <4384>、(4)フリービット <3843>、(5)チノー <6850>、(6)システムサポ <4396>、(7)ギフティ <4449>、(8)HEROZ <4382>、(9)アイスタイル <3660>、(10)リブセンス <6054>。
【大引け】
日経平均は前日比41.38円(0.15%)高の2万7518.25円。TOPIXは前日比4.83(0.25%)高の1966.67。出来高は概算で10億5418万株。東証プライムの値上がり銘柄数は684、値下がり銘柄数は1046となった。東証マザーズ指数は740.62ポイント(10.68ポイント安)。
[2023年3月28日]
株探ニュース