話題株ピックアップ【夕刊】(2):TKP、双日、セーフィー

注目
2023年4月3日 15時14分

■ティーケーピー <3479>  2,964円  +100 円 (+3.5%)  本日終値

ティーケーピー<3479>が5連騰。3月31日の取引終了後、集計中の23年2月期連結業績について、売上高が495億円から505億円(前の期比13.0%増)へ、営業利益が31億円から35億5000万円(前の期8億8300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。貸会議室・宿泊事業の需要が、新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き回復していることが要因としている。なお最終損益は、見込んでいたリージャス事業売却に伴う税効果が、連結子会社の整理の期ずれにより翌期に持ち越される見込みとなったことから、15億円の赤字から49億5000万円の赤字(同32億1100万円の赤字)へ下振れたとしている。

■双日 <2768>  2,845円  +82 円 (+3.0%)  本日終値

双日<2768>が続伸。3月31日の取引終了後、自社株買いと消却を発表したことが好感された。自社株買いは上限を1000万株(発行済み株数の4.33%)、または300億円としており、取得期間は4月10日から9月29日まで。中期経営計画期間中に創出した基礎的キャッシュフローの黒字を成長投資に振り向けるにあたり、その一部を株主に還元すること及び資本効率の向上を図ることを目的としている。一方、自社株の消却は、4月7日付で1529万9900株(発行済み株数の6.11%)を消却する。なお、消却後の発行済み株数は2億3500万株となる予定だ。

■セーフィー <4375>  770円  +20 円 (+2.7%)  本日終値

セーフィー<4375>が続伸。午後2時ごろ、同社のクラウド録画サービス「Safie」が、パトライト(大阪市中央区)の報知機器との連携を実現したと発表したことが好感された。「Safie」のクラウド上に保管された録画データの「モーション検知」を受け送信される検知メールと、パトライトの音声対応ネットワーク信号灯が連携することで、光と音・音声で鳴動することで、多人数への一斉周知を行うことができるようになるという。これにより、通知に対する見落としなどによる初動遅れ防止と早期発見が可能になるとしており、利用シーンの裾野拡大が期待されている。

■カプコン <9697>  4,840円  +105 円 (+2.2%)  本日終値

カプコン<9697>は高値を更新した。31日、コロプラ<3668>と包括的な特許クロスライセンス契約を締結したと発表しており、材料視されたようだ。両社が保有するゲーム開発に関する特許権を包括的に相互許諾する。ゲーム開発の自由度を更に向上させ、魅力的なコンテンツづくりを推進することを目的とする。

■キャンドゥ <2698>  2,500円  +54 円 (+2.2%)  本日終値

キャンドゥ<2698>が反発。3月31日の取引終了後、集計中の23年2月期の連結業績について、売上高が927億円から931億5000万円へ、営業利益が3億7500万円から5億3000万円へ、最終損益が4億6000万円の赤字から3億4400万円の赤字へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。決算期変更に伴い前の期との比較はできないものの、1月、2月ともに既存店売上高が好調に推移し、売上高が予想を上回っていることが要因としている。

■大和工業 <5444>  5,440円  +100 円 (+1.9%)  本日終値

大和工業<5444>が続伸。SMBC日興証券は31日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を5800円から6200円に引き上げた。前回の目標株価は24年3月期予想EPSに日米の鉄鋼関連メーカーの過去5年平均PERを合成した数字から中東事業の減損リスクを考慮した9倍を乗じて算出したが、今回は足もとの金融不安のリスクも考慮して8.2倍で算定した。24年3月期の予想EPSは646.9円から755.3円に修正している。23年3月期の連結経常利益は960億円から890億円に修正したが、24年3月期の同利益は593億円から690億円に見直した。24年3月期は減益を見込むが、世界的にH形鋼市況は安定的な推移が予想され、キャッシュの蓄積は進むと見ており、海外での成長戦略や充実した株主還元に期待している。

■NSD <9759>  2,422円  +38 円 (+1.6%)  本日終値

NSD<9759>は続伸。3月31日の取引終了後、歯科用レセプトコンピューターや透析業務支援システムの開発・販売などを行うノーザ(東京都中野区)の発行済み株数の91.6%を5月9日をメドに取得し、子会社化すると発表したことが好感された。ノーザの子会社化により新たに歯科業界を中心としたメディカル分野へのサービス提供を行うことで、グループのソリューション事業の領域及び規模の拡大を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■ダイフク <6383>  2,478円  +35 円 (+1.4%)  本日終値

ダイフク<6383>が続伸した。SBI証券が31日、ダイフクの投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。目標株価は3300円(従来2567円)に増額している。直近の受注残高や機械業界の動向を踏まえ、24年3月期以降も連続最高益の可能性が高まっていると指摘。一方で株価は調整が進み、投資妙味が高まったと判断した。同証券はダイフクの24年3月期の営業利益の予想について、600億円から630億円に見直した。

■Genky <9267>  3,920円  +20 円 (+0.5%)  本日終値

Genky DrugStores<9267>が高い。3月31日の取引終了後に発表した3月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比1.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数、客単価ともに増加した。

■フリービット <3843>  1,455円  +7 円 (+0.5%)  本日終値

フリービット<3843>が続伸。3月31日の取引終了後、アルプスアルパイン<6770>と資本・業務提携契約すると発表しており、好材料視された。Web3.0、5G、ADAS(先進運転支援システム)関連の世界に事業領域を拡張し、共同の技術開発やリカーリングモデルを含むビジネス構築を目指すことが目的。資本面では、4月18日をメドにアルプスアルを割当先として114万株の自社株を処分する。これによる調達資金14億5660万円はブロックチェーンプロダクトを運用する既存インフラの強化やグローバル決済を考慮したリカーリング向け汎用課金システムの開発、DID(非中央集権型識別子)を考慮した分散型共通IDの基礎システムの開発などにあてる。なお、アルプスアルの持ち株比率は14.99%になる予定だ。

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