話題株ピックアップ【夕刊】(3):デルタフライ、水素関連、シキノHT

注目
2023年4月3日 15時18分

■デルタフライ <4598>  1,330円  +300 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値

Delta-Fly Pharma<4598>はストップ高。前週末3月31日の取引終了後、米国で実施中の難治性または再発の急性骨髄性白血病の患者を対象とした「DFP-10917」臨床第3相比較試験の症例登録状況を発表しており、これを手掛かりにした買いが集まった。症例登録について現在、目標の150症例に対し143症例まで進んでいるという。今後、短期間で残る7症例の登録完了を目指すとしている。

■加地テック <6391>  4,070円  +700 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

加地テック<6391>や那須電機鉄工<5922>、山王<3441>など水素関連株が高い。読売新聞オンラインが3日、政府が改定を予定している水素基本戦略の骨子案について、「2040年の水素供給量の目標を、現在の約6倍となる『年1200万トン程度』に設定」と報じた。この報道を受け、水素関連に位置づけられる中小型株を中心に思惑的な物色が向かっている。三菱化工機<6331>、新日本理化<4406>なども上昇している。

■ASNOVA <9223>  2,215円  +326 円 (+17.3%)  本日終値

ASNOVA<9223>は急反騰。3月31日の取引終了後、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げるとともに、流通株式数の増加により株式の流動性を高めて投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大や株主数の更なる増加を図ることが目的としている。

■シキノハイテック <6614>  4,290円  +540 円 (+14.4%)  本日終値

シキノハイテック<6614>が上げ足を加速、3連騰でフシ目の4000円大台ラインを突破した。時価は3月9日につけた3955円の年初来高値を約3週間ぶりに大幅更新した。車載用を中心に半導体検査装置の製造や、LSI設計・開発などを手掛ける。世界的なEVの普及を背景に車載用パワー半導体の市場拡大が続いており、経営戦略もメモリーからパワーデバイスへのシフトを進めている。23年3月期営業利益は前期比5割増の5億9000万円を見込むが、24年3月期も増益トレンドが維持されるとの見方が強い。

■北野建設 <1866>  3,300円  +353 円 (+12.0%)  本日終値

北野建設<1866>が続急騰し年初来高値を更新した。3月31日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の6.73%)、または12億円としており、取得期間は23年4月3日から24年3月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■フジプレアム <4237>  406円  +27 円 (+7.1%)  本日終値

フジプレアム<4237>が続急伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「政府は『曲がる太陽電池』を2030年までに普及させる方針を打ち出す」と報じられており、なかで「計画の柱の一つが『ペロブスカイト型太陽電池』と呼ぶ次世代パネルの30年までの実用化だ」と紹介されたことを受けて、京都大学とともに量産化に向けた開発を進めている同社に買いが流入したようだ。記事によると、政府は4日にも関係閣僚会議を開き、再生エネの導入拡大に向けた実行計画を取りまとめるとしている。国内企業の量産を支援し、公共施設や駅、学校などで導入するようにするとあることから、国内企業のビジネスチャンス拡大が期待されており、同社のほか、21年4月にペロブスカイト太陽電池事業への参入を表明し量産化への取り組みを進めるホシデン<6804>や、主な材料であるヨウ素を製造するK&Oエナジーグループ<1663>、伊勢化学工業<4107>なども買われている。

■Mipox <5381>  607円  +39 円 (+6.9%)  本日終値

Mipox<5381>が急伸。表面加工処理に使う研磨液剤を製造するが、パワー半導体分野のエッジ研磨や表面研磨などの受託研磨で需要開拓を図っている。メモリー半導体市況は軟化傾向が続いている一方、脱炭素分野では産業用電源や電気自動車(EV)向けに次世代パワー半導体の需要が旺盛となっており、同社も案件獲得に傾注している。足もとの業績は低調ながら、株価的には織り込みが進んでおり、24年3月期は営業損益の黒字化が期待されている。

■ブレインパッド <3655>  753円  +39 円 (+5.5%)  本日終値

ブレインパッド<3655>、HEROZ<4382>、ユーザーローカル<3984>、アドバンスト・メディア<3773>、ティアンドエス<4055>など人工知能(AI)関連株に引き続き買いが流入している。前週末の米国株市場では米長短金利の低下を背景にグロース株への資金還流がみられ、エヌビディア<NVDA>が高かったほかC3・ai<AI>が急騰するなどAI関連株に物色人気が目立った。東京市場でもこの地合いを引き継ぐ形で同関連株への波状的な投資資金の攻勢が継続している。海外ではイーロン・マスク氏らの呼びかけもあって、高度なAIの開発を中断するべきとの世論が高まっているが、市場では「AIの進化速度を人為的に遅らすことはできたとしても一時的で、進化の過程にピリオドが打たれることはない」(中堅証券ストラテジスト)との声も聞かれる。直近の世論がAI関連株のテーマ買いの動きをいったんクールダウンさせれば、逆に物色人気が長続きするという見方も根強いようだ。

■ヤマシタHD <9265>  2,014円  +103 円 (+5.4%)  本日終値

ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>が反発。3月31日の取引終了後、23年5月期の連結業績予想について、売上高を531億1700万円から556億5100万円(前期比0.9%増)へ、営業利益を5億2500万円から10億4900万円(同12.8%増)へ上方修正したことが好感された。前期に新型コロナウイルスの感染拡大などにより減少していた検査・手術件数が回復し、診療材料の売り上げが想定より回復・増加したことに加えて、新型コロナウイルス検査試薬やPPE(個人防護具)の消費が継続したこと、前期からは減少しているものの新型コロナウイルス対策補助金による医療機関の設備投資需要が想定を上回ったことなどが要因としている。なお純利益は、取引先であるジェミックで生じた債権の全額6億1100万円を取立不能見込額として貸倒引当金を設定し、同額を特別損失の貸倒引当金繰入額として計上したため3億9500万円から1億9800万円(同71.4%減)へ下方修正した。同時に発表した第3四半期累計(22年6月~23年2月)決算は、売上高417億2500万円(前年同期比2.7%増)、営業利益8億9500万円(同5.0%増)、純利益100万円(同99.8%減)だった。

■ジュンテンドー <9835>  609円  +30 円 (+5.2%)  本日終値

ジュンテンドー<9835>が大幅続伸し年初来高値を更新した。3月31日の取引終了後、集計中の23年2月期単独業績について、営業利益が6億円から9億600万円(前の期比26.5%減)へ、純利益が2億円から3億8200万円(同37.0%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は450億円から449億6400万円(同2.5%減)へやや下振れたものの、園芸植物品質管理の専門人材を配置し教育指導の強化を行うなど、商品管理を徹底したことによる減耗損の減少が寄与した。また、その他の一般管理費などのコスト管理を強化したことも貢献した。

●ストップ高銘柄

小倉クラッチ <6408>  3,760円  +700 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

くろがね工作所 <7997>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

元旦ビューティ工業 <5935>  4,495円  +700 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

ノバシステム <5257>  3,320円  +500 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

アイビーシー <3920>  567円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

ジーニー <6562>  1,602円  -500 円 (-23.8%) ストップ安   本日終値

アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

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