東京株式(前引け)=大幅反落、米景気減速懸念で2万8000円台割れ
5日前引けの日経平均株価は前営業日比369円53銭安の2万7917円89銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は5億7380万株、売買代金概算は1兆3932億円。値上がり銘柄数は107、対して値下がり銘柄数は1708、変わらずは20銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から軟調な地合いとなったが、日経平均株価は寄り後に下げ幅を広げ2万8000円大台を割り込む展開となった。前引けは370円近い下落となり、この日の安値圏で着地している。前日の米国株市場でNYダウが200ドル近い下げとなったことを受け、リスク回避の売りを誘う展開に。米景気減速への懸念が強まっており、外国為替市場でドル売りの動きが強まったことで、円高に振れていることも嫌気された。日経平均寄与度の高い値がさ株が売られ、全体指数を押し下げている。値下がり銘柄数は1700を超え、プライム市場の93%を占める全面安商状となった。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の下げが目立つほか、トヨタ自動車<7203>も軟調。キーエンス<6861>も売られた。日本製鉄<5401>が安く、任天堂<7974>も売りに押された。力の源ホールディングス<3561>が大幅安、アダストリア<2685>も大きく水準を切り下げた。半面、日本郵船<9101>など海運株が高く、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連もしっかり。武田薬品工業<4502>も強い動き。ダイワボウホールディングス<3107>が値上がり率トップに買われ、安永<7271>、東洋建設<1890>なども物色人気。