「水素」が首位、水素基本戦略6年ぶり改定で再脚光<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が首位となっている。
岸田首相は4日に開催された再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議で、2017年に策定した「水素基本戦略」を6年ぶりに改定する考えを明らかにした。改定案では水素の導入量目標を新たに設定し、40年に現在の約6倍となる年1200万トン程度とする見通し。改定の検討を進め、5月末をメドに取りまとめを目指す。
改定案にはこのほか水電解装置の導入目標や、アンモニアを含む水素サプライチェーン(供給網)構築に向けた15兆円の投資計画、クリーン水素(生産過程で二酸化炭素を出さない水素)の世界基準の策定を日本がリードする方針が盛り込まれている。水素基本戦略の改定見通しが複数のメディアで報じられていることもあり、ここにきて株式市場では水素関連株が再び脚光を浴びている。
主力どころの銘柄としては、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>といった重工大手、水素技術の活用で先駆するトヨタ自動車<7203>、水素など産業ガス大手の岩谷産業<8088>など。関連中小型株では、三菱化工機<6331>や木村化工機<6378>、山王<3441>、加地テック<6391>、那須電機鉄工<5922>などがある。