10万円以下で買える、財務健全&低PER 34社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証プライム上場企業では489銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍未満の銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が50%以上、(3)予想PERが10倍未満――を条件に投資妙味が高まる34社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは7日現在)
なお、9日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全&低PER【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本 予想
コード 銘柄名 金額 比率 PER
<8291> 日産東HD 32600 54.2 8.0
<6165> パンチ 43500 59.1 9.4
<8881> 日神GHD 44900 53.9 8.1
<7246> プレス工 49000 54.6 8.9
<5957> 日東精 54200 57.6 9.1
<6480> トムソン 56200 62.4 5.4
<4220> リケンテクノ 57600 55.0 9.1
<9310> トランシティ 60200 56.4 6.0
<6262> ペガサス 60400 69.9 8.6
<1887> 日本国土開発 60700 50.3 8.0
<4997> 日農薬 65800 52.3 9.6
<3245> ディアライフ 65900 52.9 7.1
<4275> カーリットH 68000 60.4 8.5
<7955> クリナップ 68400 63.0 7.9
<7347> マーキュリア 72600 83.2 8.4
<5959> 岡部 76400 64.6 9.1
<8005> スクロール 78000 60.1 7.2
<1934> ユアテック 79600 62.1 8.4
<4996> クミアイ化 83200 57.5 7.1
<4611> 大日塗 83600 54.0 7.2
<6498> キッツ 88400 59.0 9.2
<9991> ジェコス 89000 54.7 8.5
<5991> ニッパツ 90700 56.2 8.6
<5408> 中山鋼 90900 62.2 4.9
<1942> 関電工 92300 63.6 9.1
<1879> 新日本建 92800 67.2 4.9
<6932> 遠藤照明 93400 53.9 7.3
<7820> ニホンフラ 95700 70.0 8.6
<6785> 鈴木 96200 62.3 6.7
<6381> アネスト岩田 97800 65.9 9.7
<8935> FJネクHD 98000 75.0 6.4
<3201> ニッケ 98500 65.3 9.5
<4047> 関電化 99300 51.1 6.1
<4082> 稀元素 99400 53.6 6.8
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
株探ニュース