「核融合発電」がランキング10位、政府の戦略策定で再注目場面に<注目テーマ>
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10 核融合発電
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「核融合発電」が10位にランクインしている。
核融合発電とは原子核同士を合体させる際に生じるエネルギーを使って発電する技術。低コストで膨大なエネルギーを得ることが可能なほか、化石燃料を燃やす手段とは異なり、地球温暖化で問題視される二酸化炭素(CO2)を発生させないというメリットもある。ただ、実用化に向けたハードルは高く、同技術が社会に貢献できるのは早くても2030年以降との見方も強い。
日本では政府主導で同技術を国策として後押しする動きが強まっている。マーケットではレーザー核融合への関心が高いが、その他にもいくつかの方式があり、真空容器に重水素などの核融合燃料を閉じ込めて加熱する「トカマク方式」なども注目されている。そうしたなか、内閣府の核融合戦略有識者会議は2月末に、核融合発電の技術実証の早期実現を目指す戦略案をまとめたことが伝えられている。また、直近では前週末14日に高市早苗科学技術相が、核融合発電・量子技術の戦略を策定したことを発表した。政府は核融合に関するスタートアップの研究開発支援及び官民での協議体を設け、同分野の深耕に前向きな姿勢を明示している。
株式市場でも折に触れ関連株が動意をみせるが、代表的な銘柄としては助川電気工業<7711>が挙げられる。このほか、浜松ホトニクス<6965>、神島化学工業<4026>、東邦金属<5781>、マイクロ波化学<9227>なども同関連の一角として注目されやすい。