「2023年のIPO」が5位にランクイン、一般人気も高い銘柄の上場で関心高まる<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 インバウンド
2 半導体
3 人工知能
4 ホテル
6 カジノ関連
7 パワー半導体
8 水素
9 大阪万博
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「2023年のIPO」が5位にランクインしている。
今年も1月26日に東証グロース市場に上場したテクノロジーズ<5248>を皮切りに、この日までに26社が新規上場した。3月29日に東証グロース市場に上場したAnyMind Group<5027>と4月14日に名証メイン市場に上場した日本システムバンク<5530>を除き初値は公開価格を上回っており、総じて順調なスタートとなっている。
昨年のIPO数は91社で、リーマン・ショック前の06年以来最多となった21年の125社から34社減少した。ロシアのウクライナ侵攻や円安の急速な進行、各国の中央銀行による金融引き締めなどが影響したとみられている。ただ、20年の93社や19年の86社と同水準であり、これを考えると例年並みの水準に戻ったといえる。
続く23年は、引き続きIPOを取り巻く市場環境に厳しさはある一方、公開価格が適正とみられる水準より安く設定される、いわゆる「IPOディスカウント」の見直しの動きが進展していることもあってIPO数の増加が期待されており、22年より多い100社前後が上場するとの見方が強い。4月に入り、12日に上場した宇宙開発ベンチャーのispace<9348>、19日に実質再上場したエキサイトホールディングス<5571>、21日に上場した楽天グループ<4755>の楽天銀行<5838>、25日に上場したレオス・キャピタルワークス<7330>など一般人気の高い銘柄も相次ぎ、今後のIPOへの期待も高まっているようだ。
この日の関連銘柄の動きでは、前日に上方修正を発表したカバー<5253>が急伸。テクノロジーズ<5248>、日本ナレッジ<5252>も高い。