GMOペパボ---金融支援事業が成長し売上高は過去最高も、貸倒関連費用が増加し減益

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2023年5月9日 15時43分

GMOペパボ<3633>は8日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.9%増の27.35億円、営業利益が同84.0%減の0.36億円、経常利益が同56.0%減の1.04億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同75.7%減の0.41億円となった。

ホスティング事業の売上高は前年同期比3.8%増の13.69億円、セグメント利益は同5.6%減の4.26億円となった。「ロリポップ!」においては、ホームページに必要なものを月額定額制で提供する「定額ホームページ制作プラン」を開始したが、低単価プランの解約が増加し、契約件数は419,605件(前年同期末比1.5%減)となった。一方で、価格改定の効果や上位プランの契約比率が高まったことから、顧客単価は471円(前年同期比9.3%増)となった。「ムームードメイン」においては、ドメイン更新率の上昇により顧客単価が増加したが新規契約数が減少したことから、登録ドメイン数は1,139,334件(前年同期末比2.3%減)となった。

EC支援事業の売上高は同5.5%増の7.00億円、セグメント利益は同6.8%減の1.63億円となった。「カラーミーショップ」においては、従来よりも大規模なネットショップ運営を支援するため、2023年1月より「プレミアムプラン」の提供を開始した。契約件数は、初期費用無料・月額利用料無料でネットショップを開設できるフリープランの利用が増加し、50,537件(前年同期末比5.0%増)となった。また、2022年4月に実施した価格改定の効果により、月額有料プランの顧客単価は5,014円(前年同期比35.3%増)となった。「SUZURI」においては、従来のグッズ制作のみならず、デジタルコンテンツの販売を2023年2月より開始し、登録会員数は141万人(前年同期末比24.8%増)となった。一方で、消費動向の変化による影響を受けて流通額が伸び悩み、当第1四半期における流通金額は5.2億円(前年同期比14.2%減)となった。

ハンドメイド事業の売上高は同10.3%減の4.13億円、セグメント利益は同44.2%減の0.27億円となった。「minne」では、ものづくりにまつわるノウハウや技術をプロの講師から学ぶことができるビジネススクール「minneカレッジbyGMOペパボ」を創立し、作家のリスキング機会を創出する取り組み等を開始し、作家・ブランド数は87万人(前年同期末比6.1%増)となった。また、利用者に安心、安全な取引を行っていただけるよう2023年3月より匿名配送サービスや、全国一律料金の配送方法に宅急便を追加するなど利便性の向上に努めたが、消費動向の変化による影響を受け、当第1四半期における流通金額は37億円(前年同期比9.7%減)となった。利益面においては、流通額減少に伴う影響のほか、資源・エネルギー価格の高騰によるインフラ等のコストが増加した。

金融支援事業の売上高は同178.5%増の2.51億円、セグメント損失は0.93億円(前年同期は0.04億円の損失)となった。「FREENANCE」においては、フリーランス向けあんしん補償の適用範囲拡大や、カード決済手数料が低くなる月額有料会員プランを2022年10月より開始し、会員数が順調に推移している。また、2者間取引の利用者数と、買取単価が増加し請求書買取額は31億円(前年同期比157.4%増)と大幅に増加した。一方で、大口債権の滞留が発生したことに伴い、貸倒関連費用が大幅に増加した。

2023年12月通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.1%増の110.64億円、営業利益が同17.1%増の8.57億円、経常利益が同8.3%増の8.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.4%増の5.73億円とする期初計画を据え置いている。

《AS》

提供:フィスコ

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