【↓】日経平均 大引け| 9日ぶり反落、高値警戒感で利益確定売りが優勢 (5月23日)
日経平均株価
始値 31245.72
高値 31352.53(09:52)
安値 30828.73(12:47)
大引け 30957.77(前日比 -129.05 、 -0.42% )
売買高 14億1819万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7601億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は9日ぶりに反落、後場に値を崩す
2.米株市場でNYダウ続落、東京市場も高値警戒感
3.前日までの8日間で1900円超上昇、利食い急ぎも
4.鉄鋼や自動車株が下げ、半導体主力株も上昇一服
5.8割近い銘柄が下落、売買代金は3.7兆円と高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比140ドル安と続落した。米債務上限問題を巡るバイデン米大統領と野党共和党幹部の会談を控え様子見姿勢が強まった。
東京市場では朝方に買い優勢で始まり、日経平均株価は高かったものの、後場に入り急速に値を消す展開を強いられた。
23日の東京市場は、朝方はリスクオンの流れが継続したが後半に崩れた。前日の米国株市場でNYダウが続落したものの、主力株中心に買いが優勢で、前引け時点ではほぼ200円高に買われていたが、後場寄り直後から利食い急ぎの動きが顕在化し、全体相場を押し下げる形に。日経平均は前日まで8営業日続伸で、1900円以上の上昇をみせていたこともあって、スピード警戒感がにわかに強まった。鉄鋼や自動車株が売られ全体相場の下げを主導。半導体関連株は高安まちまちだったが、日経平均寄与度の高い値がさ株の一角が安く、指数押し下げ効果をもたらしている。値下がり銘柄数はプライム市場の8割近くを占めた。また、全体売買代金は3兆7000億円台と高水準に膨らんだ。
個別では、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などが利益確定売りに安くなったほか、任天堂<7974>が冴えず、トヨタ自動車<7203>なども大きく売られた。ソニーグループ<6758>が軟調、オリエンタルランド<4661>、日本製鉄<5401>なども下落した。ダイキン工業<6367>、ファナック<6954>なども下値を探る展開に。スミダコーポレーション<6817>が急落、オイシックス・ラ・大地<3182>、インターネットイニシアティブ<3774>なども大幅安。エムアップホールディングス<3661>などの下げも目立った。
半面、レーザーテック<6920>が高く、ルネサスエレクトロニクス<6723>も上昇した。三菱重工業<7011>が買い優勢だったほか、リクルートホールディングス<6098>も水準を切り上げた。セブン&アイ・ホールディングス<3382>、テルモ<4543>も値を上げた。日本製紙<3863>、レオン自動機<6272>が商いを伴い急騰、日新<9066>も値を飛ばした。芝浦機械<6104>なども買い人気を集めた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、テルモ <4543>、NTTデータ <9613>、トレンド <4704>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、トヨタ <7203>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約107円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)証券商品先物、(3)海運業、(4)医薬品、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)鉄鋼、(3)空運業、(4)陸運業、(5)その他製品。
■個別材料株
△フジ日本 <2114> [東証S]
株主優待制度の再開を好材料視。
△ジェイテック <2479> [東証G]
半導体人材でビジネスチャンス膨らむ。
△ベクター <2656> [東証S]
ユニファイ社とビジネスパートナーシップ締結。
△日本紙 <3863> [東証P]
野村證券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ。
△モダリス <4883> [東証G]
米学会で先天性筋ジストロフィー治療薬開発報告。
△リプロセル <4978> [東証G]
間葉系幹細胞を用いた再生医療等製品製造のための製造受託を提供開始。
△BTM <5247> [東証G]
商工中金と地方企業のDX推進で協業開始。
△芝浦機 <6104> [東証P]
経営戦略公表で成長期待膨らむ。
△レオン <6272> [東証P]
米国での製パン事業好調で収益急拡大。
△日新 <9066> [東証P]
DOE2%以上・100億円自己株取得の還元方針を評価。
▼シダー <2435> [東証S]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼スミダコーポ <6817> [東証P]
公募増資実施などによる株式価値の希薄化を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日本紙 <3863>、(2)日新 <9066>、(3)レオン <6272>、(4)デジアーツ <2326>、(5)芝浦機 <6104>、(6)JCRファ <4552>、(7)ソリトン <3040>、(8)Jテック・C <3446>、(9)大王紙 <3880>、(10)青山商 <8219>。
値下がり率上位10傑は(1)スミダコーポ <6817>、(2)オイシックス <3182>、(3)IIJ <3774>、(4)エムアップ <3661>、(5)DDHD <3073>、(6)マーケットE <3135>、(7)ブラス <2424>、(8)ひらまつ <2764>、(9)ネットプロ <7383>、(10)ムゲンE <3299>。
【大引け】
日経平均は前日比129.05円(0.42%)安の3万0957.77円。TOPIXは前日比14.41(0.66%)安の2161.49。出来高は概算で14億1819万株。東証プライムの値上がり銘柄数は356、値下がり銘柄数は1420となった。東証マザーズ指数は748.60ポイント(4.30ポイント安)。
[2023年5月23日]
株探ニュース