「防衛」が6位、「防衛装備移転三原則」の運用指針の見直しで再注目<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が6位にランクインしている。
世界的に国家安全保障に対する関心が高まるなか、防衛力の増強はひとつの大きなテーマとなっている。そして、台湾有事の可能性が取り沙汰されるなか、日本にとっても避けては通れない課題である。岸田政権では2023~27年度の5年間で防衛費を43兆円と、現行の中期防衛力整備計画(19~23年度)から約6割も増額する方針を明らかにしている。
そうしたなか、「防衛装備移転三原則」の運用指針の見直しに向けて自民・公明両党により本格的な協議が進められており、5月30日に行われた第6回会合に続き、次回会合があす7日に開催され、防衛産業界からの意見聴取を行う予定にある。14年に当時の安倍政権が「防衛装備移転三原則」を決定し、定められた要件を満たした場合にはそれまで事実上禁じられていた武器などの輸出が可能となったが、更にそこから新たな一歩を踏み出す可能性がある。台湾有事への警戒だけでなく、現在進行中のロシア・ウクライナ問題でも国際的な見地から日本の立ち位置が今後変わるケースも考えられ、株式市場で防衛関連株は改めて存在感を高めそうだ。
関連銘柄としては三菱重工業<7011>を筆頭に、川崎重工業<7012>、IHI<7013>などの総合重機メーカーのほか、東京計器<7721>、新明和工業<7224>、日本製鋼所<5631>などが挙げられる。このほか中小型株で防衛関連株として思惑高の対象となりやすい銘柄として、石川製作所<6208>、細谷火工<4274>、豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>、カーリットホールディングス<4275>などがある。