株価指数先物【寄り前コメント】 SQは無難に通過、ボリンジャーの+1σまでの調整を経てリバウンド狙いへ

市況
2023年6月9日 8時18分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 31830 +230 (+0.72%)

TOPIX先物 2200.5 +10.5 (+0.47%)

シカゴ日経平均先物 31835 +235

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

8日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米新規失業保険申請件数は2万8000件増の26万1000件だった。2021年7月以来の増加幅となり、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め継続への警戒感が和らいだ。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて積極的な売買は手控えられたものの、米長期金利が低下したことでハイテク株が買い戻された。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、小売が上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、不動産、エネルギーが下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比235円高の3万1835円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比100円高の3万1700円で始まり、3万1660円~3万1740円辺りで保ち合いを継続。中盤にかけて軟化し下落に転じると、米国市場の取引開始後には3万1440円まで売られる場面が見られた。しかし、売り一巡後は買い戻しが強まり、終盤にかけて上げ幅を広げると3万1850円まで買われ、3万1830円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国ではハイテク株主導での上昇となっており、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引する展開が見込まれる。直近2日間の大幅な下げによってボリンジャーバンドの+2σから+1σまで一気に調整を見せたことで過熱感が和らいでいることもあり、リバウンド狙いのロングが入りやすいタイミングでもある。

6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)に絡んだ商いの影響については、米国市場の上昇もあって無難に通過すると考えられる。シカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い越しになるとみられ、寄り付き後はSQ値が心理的な抵抗となる可能性には注意しておきたいところである。また、節目の3万2000円が心理的な抵抗として意識されやすく、戻りの鈍さが見られると、ヘッジファンドからの短期的なショートが入りやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万1625円から3万2000円処でのレンジを想定する。

VIX指数は13.65に低下し、一時13.53まで下げる場面も見られており、年初来の安値を更新。短期VIXも低下しており、リスク選好に向かわせやすい。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.44倍に低下した。14.50倍を挟んだ直近のレンジ下限水準まで下がってきており、ボリンジャーバンドの+1σを下回ってきた。この流れからはNTショートに向かわせやすいものの、+1σからのリバランスの動きが意識されやすく、NTロングでのスプレッド狙いが入りやすいだろう。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.