話題株ピックアップ【夕刊】(3):トルク、日山村硝、ビジョナリー

注目
2023年6月14日 15時20分

■トルク <8077>  267円  +44 円 (+19.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

トルク<8077>が急反騰し年初来高値を更新。13日の取引終了後、23年10月期の連結業績予想について、売上高を212億4200万円から216億円(前期比5.5%増)へ、営業利益を3億4300万円から6億円(同43.2%増)へ、純利益を3億7700万円から6億円(同12.7%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。上期において、ウェブ受注システム「ねじネット」の取り扱いアイテム及びユーザー数の拡大や、ユーザーインターフェースの改善に努め、業務プロセスのデジタル化を進めたことが奏功。また、「ねじネット」に連動するモバイルアプリ「引取通知」をリリースしたことも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(22年11月~23年4月)決算は、売上高107億3600万円(前年同期比8.1%増)、営業利益3億6900万円(同2.7倍)、純利益4億1700万円(同2.8倍)だった。

■日本山村硝子 <5210>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

日本山村硝子<5210>はストップ高。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表した。最終損益の黒字額の見通しをこれまでの44億円から75億円(前期は30億700万円の赤字)に見直しており、好感されたようだ。関連会社で債務超過にあったアルガラス山村が独自の資金調達を行い、同社に対する貸付金が全額返済されることとなった。またアルガラス山村サウスイーストへの保証類似行為が解除され、アルガラス山村への出資割合にも変動があった。持ち分法による投資利益の計上や、想定していた持ち分法による投資損失の追加計上が見込まれなくなったことなどが影響する。今期の売上高の見通しは据え置いている。

■ビジョナリー <9263>  126円  +15 円 (+13.5%)  本日終値

ビジョナリーホールディングス<9263>が動意。東京証券取引所が13日、ビジョナリーによる23年4月期第3四半期報告書の提出が確認されたため、同社株の監理銘柄(確認中)の指定を14日付で解除すると発表。これを受け、買い安心感が広がった。ビジョナリーは同四半期報告書の提出とあわせ、過年度の有価証券報告書の訂正報告書を提出した。また、発表を延期していた23年4月期第3四半期累計(22年5月~23年1月)の決算を13日に開示。売上高は前年同期比2.1%増の202億1400万円、最終損益は前年同期の赤字から9100万円の黒字に転換して着地した。

■ファンペップ <4881>  201円  +12 円 (+6.4%)  本日終値

ファンペップ<4881>が急反発した。13日の取引終了後、花粉症に対する抗体誘導ペプチドの新規開発化合物を決定し、前臨床試験を開始したと発表しており、手掛かり視されたようだ。標的タンパク質IgEに対する抗体誘導ペプチド「FPP004X」は、体内で免疫細胞が一定期間、IgEへの抗体を産生させることから、花粉症シーズンを前に投与すれば、症状の緩和につながると期待される。同社は新たな治療の選択肢を提供することを目指し、FPP004Xの医薬品開発を進めていく。

■梅の花 <7604>  961円  +37 円 (+4.0%)  本日終値

梅の花<7604>は後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した24年4月期連結業績予想で、売上高298億8400万円(前期比8.8%増)、営業利益5億9100万円(同6.6倍)、最終利益3億2200万円(前期4億4000万円の赤字)と大幅な営業増益を見込み、年間配当で前期比5円増の年10円を予想していることが好感された。付加価値の高い商品提供による客単価向上や顧客のライフスタイルの変化に対応した商品展開、SNS及びWEB媒体などを使用した情報発信による顧客接点強化を図ることで集客力や認知度向上に努めるという。23年4月期決算は、売上高274億5600万円(前の期比21.5%増)、営業利益8900万円(前の期16億3000万円の赤字)、最終損益4億4000万円の赤字(同2億1700万円の黒字)となり、従来予想の営業利益8400万円を上回って着地した。

■NATTY <7674>  3,655円  +125 円 (+3.5%) 一時ストップ高   本日終値

NATTY SWANKYホールディングス<7674>は一時ストップ高。株価は前週後半から薄商いながら急浮上しており、前日まで4営業日続伸と上値追い態勢を鮮明としていた。餃子に力を入れた居酒屋を直営及びフランチャイズで展開するが、脱コロナ環境で足もとの業績は絶好調に推移している。13日取引終了後に24年1月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の1億8000万円から4億4000万円(前期は1億3000万円の赤字)に大幅上方修正、これが株価を強く刺激する格好となった。商いが成立しないまま、株価水準を切り上げる展開に。

■enish <3667>  850円  +21 円 (+2.5%)  本日終値

enish<3667>が大幅高で3日ぶりに反発。午前11時ごろ、テレビアニメ「ゆるキャン△」初のオンラインゲーム「ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!」(つなキャン△)について、6月15日0時に事前ダウンロードを開始すると発表。また、全世界事前登録者数が124万人を突破したとあわせて発表しており、これらを好材料視した買いが入っているようだ。

■MX東海 <1553>  3,460円  +80 円 (+2.4%)  本日終値

MAXIS S&P東海上場投信<1553>が上場来高値を連日で更新した。東海地方に本拠を置く上場企業の株式で構成するETFだが、この日、トヨタ自動車<7203>が一時7%を超す上昇となるなど急伸している。14日開催のトヨタの株主総会では豊田章男会長の取締役再任を含む会社側の役員選任議案がすべて承認されたといい、後場に入り同社株は一段高となった。MX東海は、トヨタのほか、デンソー<6902>や豊田自動織機<6201>が組み入れ銘柄の上位に入っている。トヨタグループの株価上昇を背景とした、ETFのパフォーマンスへの期待から、物色対象となったようだ。

■ぐるなび <2440>  386円  +7 円 (+1.9%)  本日終値

ぐるなび<2440>が4日続伸。この日、モバイルオーダーサービス「ぐるなびFineOrder」で、米オープンAI社の「ChatGPT」を活用したAIチャットボットの実証実験を開始したと発表しており、好材料視された。今回実証実験を行う機能は、「ChatGPT」を活用して「ぐるなびFineOrder」の注文画面にAIによるチャットボットを実装し、ユーザーが入力した質問に対するメニューレコメンドを中心としたコンシェルジュ機能。ぐるなび直営の実験店舗で26日まで実証実験が行われ、その後、複数の加盟飲食チェーンでテスト導入予定としている。

■オーエムツー <7614>  1,190円  +20 円 (+1.7%)  本日終値

オーエムツーネットワーク<7614>が5日続伸。13日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高78億3100万円(前年同期比2.7%増)、営業利益5億1100万円(同45.2%増)、純利益2億9700万円(同35.2%増)と大幅増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大防止のための行動制限が緩和され、外食事業の客足が戻ってきたことが寄与。主力の食肉等小売業で競争力のある商品を確保したほか、既存店の活性化を図るためのイベント型提案販売やレイアウトの再構築などを行ったことも寄与した。なお、24年1月期通期業績予想は、売上高315億7000万円(前期比0.1%増)、営業利益15億円(同横ばい)、純利益8億2000万円(同7.5%減)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

インフォネット <4444>  2,579円  +500 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値

フレンドリー <8209>  489円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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