話題株ピックアップ【夕刊】(1):インフォMT、テスHD、マネックスG

注目
2023年6月22日 15時13分

■インフォマート <2492>  328円  +29 円 (+9.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

インフォマート<2492>が急反騰。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが膨らんだ。上限を500万株(発行済み株数の2.19%)、または10億円としており、取得期間は6月22日から9月22日まで。株主還元の拡充や資本効率の向上、機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■テスホールディングス <5074>  1,102円  +88 円 (+8.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位

テスホールディングス<5074>が物色人気を集め大幅高。同社は再生可能エネルギー発電所の開発・設計・調達のほか、施工、売電に至るまでエンジニアリングとエネルギーサプライを一括して対応できる優位性を持つ。コージェネレーションなど省エネシステムなどでも高い実績を誇る。足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移しており、21日取引終了後、23年6月期業績予想の修正を発表した。営業利益段階で従来計画の54億円から64億円(前期比24%増)予想に大幅増額し過去最高利益を連続更新する見込み。更に好業績を背景に株主還元も強化し、年間配当は従来計画の21円から26円(前期実績は21円)に増配する。これが大きく好感される形で投資資金を呼び込んだ。

■マネックスグループ <8698>  572円  +34 円 (+6.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

マネックスグループ<8698>が連日で年初来高値を更新。代表的な仮想通貨(暗号資産)ビットコインの価格が急上昇しており、暗号資産交換業のコインチェックを持つ同社に取引活発化による収益拡大を期待した買いが入っている。足もとでビットコイン価格は1BTC=3万ドル台を回復し、前週半ばの2万5000ドル前後の水準から急速に上げ足を強めている。米資産運用大手ブラックロック<BLK>が15日にビットコインETFの上場申請を米証券取引委員会(SEC)に提出したと伝わり、これが手掛かりとなったようだ。同じく暗号資産交換業を手掛けるセレス<3696>も高い。

■長谷川香料 <4958>  3,515円  +130 円 (+3.8%)  本日終値

長谷川香料<4958>が高値を更新した。21日の取引終了後、2月に開示した投資有価証券の売却が完了したと発表した。売却額の累計は2月時点の見通し(上限12億円)を若干上回る水準となった。政策保有株の見直しを目的としていたが、資本効率を重視した取り組みを評価した買いが改めて入ったようだ。

■オプティム <3694>  1,123円  +34 円 (+3.1%)  本日終値

オプティム<3694>が大幅高。21日の取引終了後、米オープンAIのチャットGPTを活用した新サービスを発表し、材料視されたようだ。新サービス「OPTiM AI ヘルプデスク(仮称)」は、製品やサービスに関する問い合わせをした顧客とのやり取りを自動学習し、AIが返答文案を自動で生成または返信する機能を持つ。一部のカスタマーサポート業務では、最大7割程度の工数削減が可能になるという。

■オリックス <8591>  2,599円  +78 円 (+3.1%)  本日終値

オリックス<8591>が続伸し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が21日、オリックスの目標株価を2980円から3420円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。23年3月期までの10年間のEPS(1株利益)成長率は東証株価指数(TOPIX)とほとんど差がないにもかかわらず、東証平均を下回るPER(株価収益率)で取引されていると指摘。過去10年平均で44%に上るPERディスカウント率に触れ、同社について投資・運用会社としてはモノラインであり、コングロマリットディスカウントは不要とした。

■関西電力 <9503>  1,806円  +48.5 円 (+2.8%)  本日終値

関西電力<9503>が一時72円50銭高の1830円に買われ年初来高値更新となったのをはじめ、東京電力ホールディングス<9501>、中部電力<9502>など電力株が一斉高となっている。21日取引終了後に関西電は高浜原子力発電所1号機を7月下旬、2号機を9月中旬に再稼働させる計画を公表した。これが株価の刺激材料となった形だ。電力各社の原発再稼働を巡って思惑が交錯しているが、岸田政権では脱炭素と電力の安定供給を目的に最大限に原発を活用する方針を示しており、30年度の電源構成のうち原子力を20~22%とする目標がエネルギー基本計画で掲げられている。

■VTホールディングス <7593>  537円  +12 円 (+2.3%)  本日終値

VTホールディングス<7593>が反発した。SBI証券が21日、VTHDの目標株価を840円から900円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。23年3月期末の新車受注残は依然として高水準と指摘。円安を受けた英国、スペイン、オーストラリアの販社の収益改善や、アフリカ向けの中古車輸出の増加、インバウンド需要の増加によるレンタカー会社の収益拡大、住宅関連収益の更なる伸びを予想する。同証券はVTHDの24年3月期営業利益の予想を118億円から135億円に修正した。

■パナHD <6752>  1,706円  +37.5 円 (+2.3%)  本日終値

パナソニック ホールディングス<6752>が続伸し、2018年1月以来、5年5カ月ぶりの高値圏で推移している。21日、傘下のパナソニックエナジーとマツダ<7261>が、車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する中長期的パートナーシップの構築に向け検討することで合意したと発表した。パナHDに対しては自動車向け事業の拡大を期待した買いが集まったようだ。パナソニックエナジーは、日米の工場で製造した車載用円筒形リチウムイオン電池をマツダに供給し、マツダは調達した電池を20年代後半に導入予定のバッテリーEVに搭載することを視野に入れて、具体的な協議を開始する。マツダは12年に国内でリース販売した「デミオEV」において、パナソニック製電池を搭載した経緯がある。

■任天堂 <7974>  6,318円  +106 円 (+1.7%)  本日終値

任天堂<7974>が反発し、年初来高値を更新した。22日、「スーパーマリオ」シリーズの最新作「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」について、Nintendo Switch向けソフトとして10月20日に発売する予定だと発表した。年末商戦でのヒットを期待した買いが入ったようだ。同シリーズとしては2012年発売の「New スーパーマリオブラザーズ U」以来、約11年ぶりの完全新作タイトルとなる。新登場のアイテム「ワンダーフラワー」に触れると、コースの遊びが大きく変化するなど、新たな演出を盛り込んだ。詳細についての続報も今後、発信する予定としている。

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