東京株式(前引け)=続落、利食い優勢で25日線とのカイ離縮小
27日前引けの日経平均株価は前営業日比252円11銭安の3万2446円70銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は6億3781万株、売買代金概算は1兆8196億円。値上がり銘柄数は480、対して値下がり銘柄数は1267、変わらずは84銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク回避の売りが続いた。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、米国株市場ではハイテク株中心に売り優勢に傾き、NYダウが小幅ながら6日続落、ナスダック総合株価指数も続落で下落基調を強めている。これを受け東京市場でも投資家のセンチメントが冷やされ、利益確定を急ぐ動きが全体株価に反映された。値下がり銘柄数はプライム市場全体の7割を占めている。日経平均は25日移動平均線とのプラスカイ離をほぼ解消する場面があった。
個別ではソシオネクスト<6526>の下値模索が続き、アドバンテスト<6857>も軟調。三菱商事<8058>、丸紅<8002>など総合商社も安い。ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。力の源ホールディングス<3561>が急落、フェイスネットワーク<3489>が大幅安、ファーマフーズ<2929>も大きく値を下げた。半面、川崎汽船<9107>が大商いで急騰したのをはじめ海運株の強さが目立った。トヨタ自動車<7203>がしっかり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。JSR<4185>は上値追いが続いた。