話題株ピックアップ【夕刊】(3):DMソリュ、大同メ、ヘリオス
■DMソリュ <6549> 1,250円 +124 円 (+11.0%) 本日終値
ディーエムソリューションズ<6549>が4営業日ぶりに反発。同社は4日取引終了後、チャットGPT連携のWEB集客支援ツール「intimateSEO」をリリースしたと発表。これが株価の刺激材料となったようだ。このツールは、競争が激しいWEBマーケティング集客に対して経営資源が不足している中小企業などを支援するために開発したもの。知識や時間、予算がなくても誰でもWEBマーケティング施策が実行できるという。
■大同メタル工業 <7245> 537円 +45 円 (+9.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
大同メタル工業<7245>が急動意、マドを開けて買われ500円台を回復した。75日移動平均線を一気にクリアするとともに、日足一目均衡表の雲をきれいに上抜けトレンド転換を印象づけている。軸受けメタルのニッチトップ企業。アルミダイカストは電気自動車(EV)向けで需要開拓が進んでいる。またトヨタ自動車<7203>が、アルミ鋳造設備によって一体成型した車体部品を組み込む新たな生産技術「ギガキャスト」をEV(2026年投入)に搭載する方針を明らかにしたことで、同社の株価を刺激している面もあるようだ。大同メタルのPBRは0.4倍未満で水準訂正余地が際立っていることも上値を見込んだ買いを引き寄せている。
■ヘリオス <4593> 288円 +21 円 (+7.9%) 本日終値
ヘリオス<4593>が後場に急伸した。この日、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とした体性幹細胞再生医薬品HLCM051を用いた治療薬の臨床試験開始に向け、大量生産が可能となる三次元培養法によって製造された被験製品を用いることで規制当局から合意が得られたと発表した。実用化に向けた前向きな動きと受け止めた買いが集まったようだ。三次元培養法は従来の二次元培養法と比べ、商用生産において大量かつ安定的に製品を供給することが可能となり、コスト効率と優れた経済性が期待できるという。臨床試験は、今後の治験計画届出書の提出後、正式な試験プロトコルの確定を経て、開始される予定としている。
■フュートレック <2468> 329円 +21 円 (+6.8%) 一時ストップ高 本日終値
フュートレック<2468>が一時ストップ高、年初来高値を更新した。4日、ロボットベンチャーのGROOVE X(東京都中央区)が中国で販売を開始する家庭向けロボット「LOVOT」に、中国語版の音声認識技術が採用されたと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。LOVOTは2019年の出荷以降、1万体以上の販売実績があり、フュートレックは日本語の音声認識技術を提供していた。音声認識言語モデルの自動作成システムを日本語版以外で提供するのは、同社にとって初という。
■ELEMENTS <5246> 913円 +58 円 (+6.8%) 本日終値
ELEMENTS<5246>が大幅高。同社はきょう、生成AI事業に参入し、第1弾としてファッションEC企業向けにEC商品画像の生成サービスのアルファ版の提供を開始すると発表。これは、生成AIにより購入層にあわせたEC商品画像を自動で生成するサービス。複雑なプロンプトを入力する必要なく、誰でも簡単に高度な生成AIが利用できる点が特徴で、これまで撮影コストの問題で販売促進が難しかった商品も手間なく訴求することができ、未着用のまま廃棄される商品の削減につながるとしている。
■ユタカ技研 <7229> 1,959円 +111 円 (+6.0%) 本日終値
ユタカ技研<7229>が動意。ホンダ<7267>が4日、部品子会社の八千代工業<7298>に対してTOBを実施し、完全子会社化すると発表した。完全子会社化後、八千代工株の約8割をインドの自動車部品会社に譲渡し、ホンダとの合弁会社とする見通し。これを受け、同じくホンダ傘下の部品メーカーであるユタカ技研にTOB思惑が波及したようだ。
■エンシュウ <6218> 835円 +43 円 (+5.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
エンシュウ<6218>が全体下げ相場に逆行し約2週間ぶりに年初来高値を更新した。マシニングセンタなどの工作機械を製造し自動車業界向けを中心に需要を取り込んでいるほか、レーザー加工機分野でも実力を発揮する。世界的な電動車シフトを背景とした、電気自動車(EV)量産化をにらみ、EV向け部品加工や工作機械受注に注力している。24年3月期営業利益は前期比13.3倍の10億5000万円予想と急回復を見込んでおり、時価予想PERは10倍前後と割安感がある。更に一株純資産が約1800円と高水準で、PBRに換算して0.4倍台。
■インバウンドテック <7031> 1,406円 +66 円 (+4.9%) 本日終値
インバウンドテック<7031>が大幅高で3日続伸。4日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を15万株(発行済み株数の5.74%)、または2億円としており、取得期間は7月5日から12月31日まで。資本効率の向上を図るとともに、株主還元を目的としている。
■gumi <3903> 680円 +31 円 (+4.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
gumi<3903>が3日続伸。同社は4日、今夏リリース予定のスマートフォン向け本格シミュレーションRPG「アスタータタリクス(アスタタ)」のApp Storeでの予約注文、及びGoogle Playでの事前登録を開始したと発表。このゲームは、同社のスタジオ「Studio FgG」が開発をし、事業パートナーとしてアニプレックス(東京都千代田区)が参画している。また、同日には子会社でブロックチェーン事業を展開するgC Games Singapore(シンガポール)が、レイヤー1のブロックチェーンCosmos Hub(コスモスハブ)のバリデータ(ブロックチェーンのネットワークに接続し、トランザクションが正しいかを検証するコンピューター端末またはその運用者のこと)として参加し、ノード運営(ブロックチェーン上での取引承認の合意形成が正常に稼働する状態を担保すること)を開始したことも明らかにしている。
●ストップ高銘柄
免疫生物研究所 <4570> 472円 +80 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース