話題株ピックアップ【昼刊】:オンワード、わらべ日洋、大黒天
■オンワード <8016> 502円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
オンワードホールディングス<8016>が急騰。6日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想はこれまでの40億円から50億円(前期比63.3%増)に上方修正した。年間配当予想も2円増額し、前期比4円増配の16円に修正しており、好感されたようだ。売上高の見通しは1850億円から1888億円(同7.2%増)に引き上げた。3~5月期において、「23区」や「五大陸」などの主力ブランドが引き続き好調に推移した。リアル店舗とオンライン店舗の来客数が増加したほか、グローバルでの事業構造改革の成果も出て、販管費率が大幅に低下した。3~5月期の連結決算は、売上高が前年同期比12.0%増の499億700万円、最終利益が同83.6%増の33億4800万円だった。同社は6月度の月次売上概況も開示した。既存店売上高は前年同月比12.5%増と、増収基調を継続した。
■わらべ日洋 <2918> 2,698円 +426 円 (+18.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は6日取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比39.9%増の23億6900万円となり、上半期計画36億5000万円に対する進捗率が64.9%に達していることが好感されているようだ。売上高は同5.0%増の497億8600万円で着地。主力の食品関連事業で回復が進んだほか、利益面では商品規格の見直しなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績見通しは従来計画を据え置いている。
■大黒天物産 <2791> 6,240円 +590 円 (+10.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
大黒天物産<2791>が大幅高で5連騰。6000円の大台に乗せ、2021年12月以来、およそ1年7カ月ぶりの高値をつけた。同社はディスカウントスーパーの「ラ・ムー」などを展開する。6日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表にあわせ、24年5月期の業績予想を開示した。売上高は前期比6.2%増の2572億円、経常利益は同25.9%増の61億円を計画する。前期の業績は計画を上振れて着地したこともあって、成長軌道が継続していると評価した買いを集めたようだ。今期はグループで15店舗の新規出店と6店舗の既存店の改装を予定する。23年5月期の決算は、売上高が前の期比8.1%増の2422億4300万円、経常利益が同45.7%減の48億4400万円だった。
■4℃ホールデ <8008> 1,953円 +125 円 (+6.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
ヨンドシーホールディングス<8008>が全体悪地合いの間隙を縫って大幅高。連日の年初来高値更新と気を吐いている。ジュエリーやアパレルを展開するが、脱コロナを背景とした客足の回復や、製品値上げ効果などが寄与して足もとの業績は絶好調に推移している。6日取引終了後に発表した23年3~5月期決算は営業利益段階で前年同期比87%増の7億2700万円と急拡大、上期計画の8億円に対する進捗率は90%に達した。業績上振れに対する期待から買いを呼び込んだ。株式需給面では信用買い残が7万株程度と枯れた状態にあり上値が軽い。
■C&R <4763> 2,046円 +56 円 (+2.8%) 11:30現在
クリーク・アンド・リバー社<4763>は朝安後に切り返す展開。6日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表し、営業利益は前年同期比6.4%減の15億8000万円だった。これが嫌気され一時4%超安に売られたが、通期の増益見通しが据え置かれたことで買い安心感が広がっている。売上高は同12.1%増の127億4500万円。クリエイターなど専門的な能力を持つ人材への底堅いニーズが追い風となり、売上高は四半期ベースで過去最高となった。一方、人件費や研修費の増加で利益は押し下げられた。
■エービーシー・マート <2670> 7,891円 +159 円 (+2.1%) 11:30現在
エービーシー・マート<2670>が3日ぶりに反発。7日付の日本経済新聞は、同社の「2023年3~5月期の連結営業利益が前年同期比5割増の160億円強だったことがわかった」と報じた。同期間で7年ぶりに最高益を更新した、という。国内消費やインバンド需要の回復で「ナイキ」や「ニューバランス」など主力スニーカーの販売が伸びた模様だ。同社は12日に決算発表を予定している。
■ファーマフーズ <2929> 1,946円 +35 円 (+1.8%) 11:30現在
ファーマフーズ<2929>が7日ぶりに反発した。6日の取引終了後、タカラバイオ<4974>との業務提携の開始を発表しており、手掛かり視されたようだ。ファーマFはバイオメディカル部において、大学や企業の研究者向けに、生体内のタンパク質を網羅的に分析するプロテオーム解析などの受託サービスを提供する。一方、タカラバイオは幅広い濃度範囲におけるタンパク質を一度に定量するサービスを展開している。今回の提携によりファーマFは受託サービスにおいて、タカラバイオと相互に協力して販促活動を実施する。
■東急 <9005> 1,709円 +12 円 (+0.7%) 11:30現在
東急<9005>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を2100円から2200円に引き上げた。同証券では、25年3月期に営業利益はコロナ前の水準を超え、それ以降も大中規模の開発などによる持続的な利益成長を予想している。また、23年3月期末の賃貸などの不動産含み益は5258億円(1株換算839円)あり、持続的な成長ポテンシャルと含み益を考慮したPBR(約0.8倍と試算)は割安とみている。具体的には、24年3月期の連結営業利益は前期比67.7%増の748億円(会社計画700億円)、25年3月期の同利益は880億円と予想している。
■エーザイ <4523> 9,213円 -629 円 (-6.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
エーザイ<4523>は続落。強弱感対立のなかも全体軟調地合いのなかで売りに押される状況となった。米食品医薬品局(FDA)は6日、同社と米バイオジェン<BIIB>が開発した新たな認知症薬「レカネマブ」を正式承認した。レカネマブは病気の進行スピードを緩やかにする効果を証明した初の医薬品として注目度が高く、今回の米国での正式承認に伴い今後の普及本格化に対する期待が大きい。しかし、FDAの承認については事前に織り込みが進んでいた部分もあり、目先材料出尽くしとみた売りも観測される状況だ。
■ウェザーニューズ <4825> 6,470円 -350 円 (-5.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
ウェザーニューズ<4825>が急反落。6日の取引終了後に24年5月期業績予想を発表し、売上高を前期比6.6%増の225億円、営業利益を同7.5%増の35億円とした。配当予想も前期比10円増の120円とし良好な見通しを示したものの、目先材料出尽くし感から売りが先行している。自社配信コンテンツの充実の継続と広告事業の更なる拡大を見込む。法人向け事業でのSaaS型ビジネスモデルへのシフトに伴う成長も計画している。同時に発表した23年5月期決算は売上高が前の期比7.4%増の211億1400万円、営業利益が同12.1%増の32億5600万円。従来予想(売上高210億円、営業利益32億円)とほぼ同水準での着地となった。第3四半期までの進捗が好調だっただけに、業績上振れを期待した向きの売りも誘ったようだ。
■OSG <6136> 1,918円 -98.5 円 (-4.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位
OSG<6136>が大幅に4日続落となっている。同社は6日取引終了後、23年11月期第2四半期累計(22年12月~23年5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.6%減の94億9400万円となり、従来予想の110億円から下振れたことが嫌気されているようだ。売上高は同3.9%増の706億3800万円(従来予想は680億円)で着地。円安を追い風に米州及び欧州・アフリカが堅調だった一方、中国や台湾を中心とするアジア圏では苦戦した。なお、通期業績予想については売上高1450億円(前期比1.7%増)、営業利益240億円(同9.6%増)とする従来見通しを据え置いている。
■ディスコ <6146> 23,235円 -285 円 (-1.2%) 11:30現在
ディスコ<6146>は冴えない。6日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の単体売上高が速報ベースで前年同期比9.7%減の441億円となったと発表した。直近の予想(単体で435億円)を上回ったものの、前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したこともあって、買い向かう姿勢は限られたようだ。出荷額は同6.8%減の568億円となった。半導体の量産用途向けの需要が低調ななか、パワー半導体向けなど一部用途の需要が下支えした。
■ラバブルMG <9254> 1,560円 +231 円 (+17.4%) 一時ストップ高 11:30現在
ラバブルマーケティンググループ<9254>が一時ストップ高まで買われた。同社は6日、子会社のコムニコ及びジソウが、米メタ・プラットフォームズ<META>がサービスを開始した「Threads(スレッズ)」の活用支援サービスを開始したと発表。これが材料視されているようだ。両社は「スレッズ」について、マーケティング活用の可能性を調査しており、メタにも企業のアカウント開設や活用に関して規約違反にならないことを確認済み。今後は「スレッズ」上でマーケティング活動を行いたいと考える企業やブランドに向けて、情報提供や活用、運用支援に関するサービスを提供し、企業のSNSマーケティングを支援するとしている。
■ヘリオス <4593> 296円 +27 円 (+10.0%) 11:30現在
ヘリオス<4593>が急反発した。6日の取引終了後、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する医薬品の開発推進に向けた子会社の設立と、ベンチャーキャピタルの米サイセイベンチャーズ(マサチューセッツ州)が運営するファンドが同子会社に対し10億円以上の出資を検討することなどで基本合意書を締結したと発表。これが手掛かり視されたようだ。新会社は7月中の設立を予定する。資本金は未定。ヘリオスは三菱UFJキャピタルとも、ARDSに対する治療法の共同開発契約の締結に向けた基本合意書を締結している。三菱UFJキャピタルの出資による新会社の設立を計画していたが、複数のベンチャーキャピタルを含め協議を進めるなか、サイセイベンチャーズの運営ファンドから出資を受けられる可能性が高まったことから、三菱UFJキャピタルに対して申し出のうえ、今回の子会社の設立が決まった。三菱UFJキャピタルからの出資については、基本合意書自体の変更は現時点ではなく、サイセイベンチャーズの運営ファンドからの出資に加えて同子会社へ出資することに関する協議を継続しているとした。
■デジタルプラス <3691> 765円 +30 円 (+4.1%) 11:30現在
デジタルプラス<3691>が動意づいている。6日の取引終了後、デジタル化したギフト券をプレゼントすることができるサービス「デジタルギフト」において、米SNS「Threads(スレッズ)」に対応した機能が使えるOEMプランを提供開始したと発表。これが買い手掛かりとなっている。スレッズをはじめ、ツイッターやLINEといった各種SNSとAPI連携したリアルタイム抽選機能(インスタントウィン)や自社商品ギフト機能などが利用できるという。
●ストップ高銘柄
カルナバイオサイエンス <4572> 910円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
ヘリオスTH <6927> 772円 -150 円 (-16.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
海帆 <3133> 574円 -100 円 (-14.8%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース