話題株ピックアップ【夕刊】(2):エニーカラー、H2Oリテイ、三菱商

注目
2023年7月10日 15時13分

■ANYCOLOR <5032>  7,420円  +50 円 (+0.7%)  本日終値

ANYCOLOR<5032>が続伸した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日、エニーカラーの目標株価を2万100円から2万5600円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続する。同証券は24年4月期から27年4月期までの営業利益予想について、競争の激化による国内事業への影響などを踏まえ、減額修正したものの、年平均営業利益成長率は67.7%と高成長が持続すると想定。セクター内の株価パフォーマンスが相対的に上位になると判断した。26年4月期におけるエニ―カラーの営業利益予想について、同証券は630億円から475億円に見直す半面、PER(株価収益率)は4.9倍から6.4倍に変更している。

■H2Oリテイ <8242>  1,495円  +10 円 (+0.7%)  本日終値

エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は後場上げ幅を拡大している。午後1時ごろ、子会社阪急阪神百貨店が、館内物流業務の自動化に向けて自律走行搬送ロボットを用いた実証実験を実施したと発表しており、好材料視された。同実証実験は、SGホールディングス<9143>グループで館内物流を担う指定納品代行業者のワールドサプライと共同で、QBIT Robotics(東京都中野区)のロボット「DR1」を用いて実施した。阪急うめだ本店のバックヤードで実施した実験により、バックヤードで通常業務をする店舗スタッフの中で自動搬送を行うことができたとしており、今後は実験結果を踏まえて細かな改修を進めるとしている。

■三菱商事 <8058>  6,862円  +30 円 (+0.4%)  本日終値

三菱商事<8058>をはじめ総合商社株が買い優勢の展開。6月下旬以降は調整色の強い株価推移となっていたが、足もとで値ごろ感からの買いを集めている。総合商社株は著名投資家のウォーレン・バフェット氏による買い増し宣言が話題となったが、その根拠としては総合商社独特のビジネスモデルへの評価と、PERなど割安な株価指標が背景にある。足もとで原油市況が上昇傾向を強めていることも刺激材料だ。前週末までWTI原油先物価格は3日続伸で、1バレル=73ドル台後半まで水準を切り上げている。資源価格と株価連動性の高い商社株には追い風となっている。

■住信SBIネット銀行 <7163>  1,589円  +4 円 (+0.3%)  本日終値

住信SBIネット銀行<7163>が続伸。この日、7月6日時点で住宅ローン取扱額が9兆5000億円を突破したと発表しており、好材料視された。07年9月の営業開始以来15年10カ月で突破したことになる。

■三菱UFJ <8306>  1,058円  +0.5 円 (+0.1%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは頑強な値動き。現状で日銀の金融緩和姿勢に変化はないものの、マーケットでは早晩イールドカーブ・コントロール(YCC)の政策変更に動くとの思惑が根強い。そうしたなか、前週末は米長期金利上昇の流れを受け、国内でも長期債利回りが0.445%まで水準を切り上げ、5月26日以来約1カ月半ぶりの水準となった。これはメガバンクを中心とする銀行セクターには追い風材料として意識されやすい。

■サーラコーポレーション <2734>  735円  -34 円 (-4.4%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

サーラコーポレーション<2734>が5日続落。前週末7日の取引終了後、23年11月期の連結業績予想について、売上高は2500億円(前期比6.5%増)の従来予想を据え置きつつ、営業利益を70億円から55億円(同20.2%減)へ下方修正し、増益予想から一転して営業減益予想としたことが嫌気された。エネルギー&ソリューションズ事業でエネルギー原料価格高騰の影響が続くことが見込まれているほか、ハウジング事業で、上期の住宅販売棟数が計画を下回り、注文住宅の契約棟数も低調となり、期中に引き渡し可能な受注残が計画を下回ったことが要因としている。なお、最終利益は退職給付制度改定益を計上するため、54億円(同5.0%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(22年12月~23年5月)決算は、売上高1259億7600万円(前年同期比6.5%増)、営業利益50億2200万円(同19.6%減)、純利益47億4800万円(同1.1%減)だった。

■安川電機 <6506>  6,003円  -214 円 (-3.4%)  本日終値

安川電機<6506>は軟調。前週末7日の取引終了後に発表した24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、最終利益が前年同期比12.6%増の116億6500万円だった。第1四半期の受注額は前年同期比18%減となったが、前期の第4四半期(22年12月~23年2月)比では8%増となった。市場ではサプライズ感は乏しいとの見方もあるが、中国景気の先行き懸念が広がるなかにあって、買い向かう姿勢は限られた。売上高に相当する売上収益は同18.5%増の1425億1300万円だった。半導体市場での在庫調整のあおりを受けた一方、米国では自動車やオイル・ガス関連の設備投資が拡大。中国では新エネルギー分野を中心に設備投資が緩やかに回復したことが追い風となった。円安効果や生産の効率化や操業度改善に加え、原材料価格の上昇を受けた価格転嫁による採算性の改善も寄与した。

■PAコンサル <4071>  3,075円  -100 円 (-3.2%)  本日終値

プラスアルファ・コンサルティング<4071>は朝高後に下げに沈んだ。前週末7日の取引終了後に、株式の売り出しを発表した。短期的な株式需給の悪化を警戒した売りが出たようだ。売り出し株式数は950万3700万株で、需給状況に応じて最大142万5500株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。価格は7月18日から21日までの間のいずれかの日に決定する。同社は7日、東京証券取引所から東証プライム市場への市場区分の変更について承認を受けた。投資家層の拡大と株式の流動性向上を狙う。あわせて同社は、23年9月期業績予想の上方修正も発表した。タレントパレット事業の受注が想定を上回って推移していることなどを反映し、売上高の見通しをこれまでの106億円から110億円(前期比39.1%増)、営業利益の見通しを34億円から37億円(同38.9%増)に見直した。

■サマンサJP <7829>  150円  +29 円 (+24.0%)  本日終値

サマンサタバサジャパンリミテッド<7829>が急伸し年初来高値を更新。同社は7月8日からディズニー創立100周年前日の10月15日までの100日間、ディズニー創立100周年記念コレクション「Disney100 Dream Collection」を販売することから、業績への貢献が期待されている。毎日異なるキャラクターのアイテムを1日限定で発売する。 アイテムはサマンサタバサのロングセラーアイテム「レディアゼル」をそれぞれのキャラクター仕様にデザインした「セレブレーション・レディアゼル」で、どのキャラクターのアイテムを販売するかは、販売日前日の午後6時に毎日公式ツイッターで発表する。

■エコートレーディング <7427>  992円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

エコートレーディング<7427>が急騰。前週末7日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。営業利益は前年同期比5.2倍の4億5300万円と大幅増益となり、中間期の計画に対する進捗率は約91%に上った。業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。売上高は同14.3%増の266億1500万円だった。ペットフード・ペット用品の卸売事業では、物流センターの運営や配送ルートなどの見直しを進め、物流コストの抑制に努めた。在庫管理の徹底や更なる効率化への取り組みも奏功した。

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