マイクロソフトのアクティビジョン買収について英裁判所が本日、審理開始＝米国株個別

マイクロソフト<MSFT>によるアクティビジョン<ATVI>買収について、英競争・市場庁（ＣＭＡ）による差し止めの解除を巡る英裁判所の審理が本日始まった。ロンドンの競争控訴裁判所裁判官は、マイクロソフトが提示した合意再編案について、英当局が先に下した買収不承認の判断を覆すに十分かどうかを検討する。

ＣＭＡはマイクロソフトに競争上の懸念を緩和するために合意を修正するチャンスを与え、前例のない柔軟性をみせた。ＣＭＡとマイクロソフトはいずれも、法的係争の一時停止を求めている。マイクロソフトとアクティビジョンは当局を納得させる方法として、英クラウドゲーム事業の経営権の一部を手放すことを検討しているとの報道も伝わっている。

先週、サンフランシスコ連邦地裁が米連邦取引委員会（ＦＴＣ）による買収阻止を退ける判断を下した。ＦＴＣは同連邦高裁に上訴したが、ＦＴＣの請求を退ける判断を下している。

なお、マイクロソフトは、アクティビジョンの人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」をソニーグループ＜6758＞のプレイステーション（ＰＳ）向けに引き続き提供することについて拘束力のある合意を結んだことを明らかにした。

（NY時間12:04）

アクティビジョン<ATVI>　92.92（+2.85　+3.16%）

マイクロソフト<MSFT>　346.09（+0.85　+0.25%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美