「半導体」がランキング首位、米国ではSOX指数が新値街道をまい進中<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 半導体
2 グローバルニッチ
3 円高メリット
4 人工知能
5 半導体製造装置
8 地方銀行
9 生成AI
10 インバウンド
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が首位に輝いている。
ここ米国株市場では半導体関連株の復権が著しい。前日はエヌビディア<NVDA>が反発したほか、インテル<INTC>が大陽線で3.7%高に買われるなど戻り足を強め、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も年初来高値を更新した。東京市場でも半導体関連株は出遅れ修正狙いの買いが活発化している。
半導体市況は用途先によって跛行色が強く、スマートフォンやパソコン向けのメモリーは依然在庫調整圧力が残っているものの、一方で生成AI市場の急拡大を背景にサーバーやネットワーク機器向けの半導体需要は旺盛を極めている。特にエヌビディアが断トツの世界シェアを握る画像処理半導体(GPU)は、生成AI関連の需要が爆発的に伸びて生産が間に合わず、払底状態にあるという。東京市場ではアドバンテスト<6857>やディスコ<6146>など後工程で圧倒的な商品競争力を誇る半導体製造装置メーカーに、この恩恵が及んでいる。
関連銘柄としては上記2銘柄のほか、国内トップで世界でも屈指の東京エレクトロン<8035>や、マスクブランクス検査装置でグローバルニッチトップの座にあるレーザーテック<6920>、ウエハー洗浄装置で群を抜くSCREENホールディングス<7735>などの大手製造装置メーカーが注目され、シリコンウエハーのツートップである信越化学工業<4063>とSUMCO<3436>、車載用マイコン首位のルネサスエレクトロニクス<6723>、ICリードフレーム大手の三井ハイテック<6966>なども存在感を示す。更にSoC(システム・オン・チップ)の設計・開発で注目の的となっているのがソシオネクスト<6526>で、上位株主3社の全株売却により株価は波乱展開を余儀なくされたが、海外機関投資家20社超といわれる同社株の引き取り先に思惑が錯綜している。