東京株式(前引け)=急反落、3万3000円台を割り込む
2日前引けの日経平均株価は前営業日比615円29銭安の3万2861円29銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は9億2222万株、売買代金概算は2兆2697億円。値上がり銘柄数は446、対して値下がり銘柄数は1328、変わらずは60銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、リスク回避ムードの強い地合いで日経平均は急反落となり、フシ目の3万3000円大台を割り込んだ。前日の欧州株市場で主要国の株価が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウは続伸したものの、長期金利の上昇を受けハイテク株が軟調に推移したことでナスダック総合株価指数は反落した。東京市場では日経平均が前日までの2営業日で700円強上昇していたこともあって、目先利食い急ぎの動きが顕在化している。国内でも長期債利回りが0.6%台まで上昇し、金利の先高観が半導体関連などハイテクセクターの重荷となっている。日経平均は先物主導で前場取引終盤に下げ足を加速し600円を超える下落となった。
個別ではレーザーテック<6920>が安く、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>も下落するなど半導体関連が売られた。ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>の下げも目立つ。三菱商事<8058>も値を下げた。アウトソーシング<2427>が急落、ゼンショーホールディングス<7550>、コニカミノルタ<4902>なども大幅安となった。半面、売買代金トップとなったトヨタ自動車<7203>が全般に逆行して高い。キーエンス<6861>が買い優勢だったほか、コマツ<6301>も堅調。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>は一時ストップ高に買われる人気となった。エンプラス<6961>、山崎製パン<2212>も値を飛ばした。