話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファンケル、日本製鉄、スクエニHD
■MCJ <6670> 1,186円 +90 円 (+8.2%) 本日終値
4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は22%増益で着地」が好感された。
MCJ <6670> [東証S] が8月4日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比22.0%増の47.3億円に伸び、4-9月期(上期)計画の69億円に対する進捗率は68.6%に達し、5年平均の56.0%も上回った。
■丸大食品 <2288> 1,669円 +120 円 (+7.8%) 本日終値
丸大食品<2288>が急伸。同社が4日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)の決算発表は営業利益が9億7400万円(前年同期は3500万円の赤字)と急改善をみせており、これが株価を強く刺激する格好となった。対上期進捗率は97%に達した。製品値上げ効果による利益率の改善や、広告など販促費の抑制及び生産合理化努力などが寄与している。なお、通期営業利益は15億円(前期は14億円の赤字)を見込むが、一段の上振れも視野に入る。
■ニップン <2001> 2,010円 +144 円 (+7.7%) 本日終値
ニップン<2001>が続急伸。2000円台に乗せ、2018年10月以来、4年10カ月ぶりの高値をつけた。前週末4日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比14.4%増の986億3100万円、最終利益が同64.3%増の44億7900万円だった。最終利益の進捗率は中間期の計画(51億円)に対し約88%に上り、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。個人消費やインバウンド(訪日外国人)消費の回復に伴う需要の増加に加え、原材料などのコスト上昇を受けて段階的に実施した価格改定の効果が出た。冷凍食品の販売数量が伸びたほか、中食事業も堅調に推移した。
■ファンケル <4921> 2,563円 +146 円 (+6.0%) 本日終値
4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は70%増益で着地」が好感された。
ファンケル <4921> [東証P] が8月4日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比70.1%増の33.2億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の49億円に対する進捗率は67.9%に達し、5年平均の53.5%も上回った。
■福井コン <9790> 2,652円 +145 円 (+5.8%) 本日終値
4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は27%増益で着地」が好感された。
福井コンピュータホールディングス <9790> [東証P] が8月4日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比26.9%増の14.2億円に伸び、4-9月期(上期)計画の27.7億円に対する進捗率は51.6%に達し、5年平均の41.4%も上回った。
■ジンズホールディングス <3046> 3,665円 +195 円 (+5.6%) 本日終値
4日に発表した「7月既存店売上高は13.3%増」が買い材料。
7月既存店売上高は13.3%増。
■ジェコス <9991> 951円 +39 円 (+4.3%) 本日終値
ジェコス<9991>が切り返し急、4%高の949円まで水準を切り上げ7月28日につけた年初来高値956円奪回を視界に捉えている。建設仮設材リース会社で、JFE系の強みを生かし業界シェアトップ。建設機械のレンタルや工事なども幅広く展開している。国土強靱化政策を背景とした底堅い公共投資需要や民間の設備投資ニーズの回復が収益を押し上げている。24年3月期第1四半期(23年4~6月)は営業利益が前年同期比86%増の12億5300万円と絶好調。対上期(4~9月)進捗率は72%と高く上振れへの期待が高い。PBR0.5倍台で3.7%前後の高配当利回りも注目されている。
■日本製鉄 <5401> 3,380円 +111 円 (+3.4%) 本日終値
日本製鉄<5401>は上値追い継続。前週末4日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について、純利益を3700億円から4000億円(前期比42.4%減)へ上方修正すると発表。あわせて、配当予想を中間・期末各70円の年140円から中間・期末各75円の年150円へ引き上げており、これらが好感された。マージン改善が押し上げ要因。売上高は9兆円(同12.8%増)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高2兆1997億円(前年同期比14.6%増)、純利益1770億6400万円(同23.3%減)だった。
■クボタ <6326> 2,184円 +48 円 (+2.3%) 本日終値
クボタ<6326>が続伸した。前週末4日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを1860億円から2000億円(前期比27.8%増)に上方修正した。取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.5%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから500億円増額し、前期比10.2%増の2兆9500億円に修正した。為替相場が想定よりも円安で推移しており、海外売上高が増加する見込みとなった。自社株の取得期間は12月18日までとする。
■スクエニHD <9684> 5,561円 -805 円 (-12.7%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が大幅安で4日続落した。前週末4日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比14.4%増の856億6900万円となったが、営業利益は同78.5%減の30億9700万円と大幅な減益となった。営業利益の進捗率は通期計画(550億円)に対し約6%にとどまっており、ネガティブ視されたようだ。最終利益は同65.7%減の63億円だった。「FINAL FANTASY XVI」の発売でデジタルエンタテインメント事業は増収となったが、開発費の償却負担が先行し、利益を圧迫する要因となった。
株探ニュース