「半導体製造装置」が3位にランク、米国の対中投資規制と経産省の重点(案)公表で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が3位となっている。
バイデン米大統領が9日、半導体や人工知能(AI)など特定のハイテク分野における対中投資を規制する大統領令に署名したことが「半導体製造装置」のランキングを押し上げているようだ。
一方、経済産業省が4日に開いた産業構造審議会(経産相の諮問機関)の総会で、2024年度の経済産業政策の重点(案)を公表したことも関心の高さにつながっているもよう。同重点(案)は、国内投資の拡大とイノベーションの加速を通じた新しい経済社会構造への転換を掲げ、「世界をリードする先端分野への投資促進」などを挙げている。
このなかで「デジタル社会の実現・生成AIへの対応」では、省電力や高度な計算能力の確保につながる先端半導体や産業用スペシャリティ半導体、先端パッケージ、製造装置・部素材などの製造基盤整備、国際連携による次世代半導体などの研究開発への支援を通じて国内投資を促す方針。また、生成AIの開発力強化なども盛り込まれており、半導体製造装置メーカーのビジネス機会が拡大しそうだ。
主な関連銘柄としては、半導体用シリコンウエハーを製造・販売するSUMCO<3436>、切断・研削・研磨装置を提供するディスコ<6146>、試験装置を手掛けるアドバンテスト<6857>、半導体マスク欠陥検査装置が主力のレーザーテック<6920>、ウエハー洗浄装置のSCREENホールディングス<7735>、製造装置大手の東京エレクトロン<8035>などが挙げられる。