【↑】日経平均 大引け| 続伸、米ハイテク株高で半導体関連中心に買い優勢 (8月22日)
日経平均株価
始値 31792.60
高値 31906.10(09:51)
安値 31693.76(10:54)
大引け 31856.71(前日比 +291.07 、 +0.92% )
売買高 10億8507万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7279億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、一時3万1900円台まで戻す場面も
2.米国株市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぐ
3.SOX指数大幅高受け、東京市場も半導体関連が高い
4.前場は朝高後に伸び悩むも、後場買い直される展開
5.値上がり銘柄数は後場に増加し、全体の7割強が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比36ドル安と小幅に反落した。FRBの金融引き締めの長期化に対する懸念から売りが優勢となった。
東京市場では、リスク選好の地合いとなり、日経平均株価は続伸。前日の米ハイテク株高を好感して主力株中心に上昇する銘柄が多かった。
22日の東京市場は、朝方からリスクオンムードで幅広い銘柄に買いが先行した。前日の米国株市場ではNYダウは小幅マイナス圏で着地したものの、ハイテク株中心に買い戻しの動きが活発でナスダック総合株価指数は5日ぶりに反発に転じた。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅に上昇したことで、東京市場でも半導体製造装置の主力株をはじめ同関連株が前日に続き広範囲に買い戻される展開となった。また、銀行セクターも上昇する銘柄が多かった。日経平均は朝方に3万1900円台をつけた後、戻り売りを浴びて上げ幅を縮小したが、後場は再び買い直され、3万1800円台半ばまで水準を戻して取引を終えた。プライム市場の値上がり銘柄数も後場に入って増加し、大引け時点で1300を上回り全体の72%が上昇した。
個別では、売買代金1位と2位を占めたレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>がいずれも大きく買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も物色人気となった。東京エレクトロン<8035>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが上昇したほか、三菱商事<8058>も高い。キーエンス<6861>、三菱重工業<7011>も値を上げた。I-PEX<6640>が値上がり率首位となり、日本電波工業<6779>なども値を飛ばした。
半面、エーザイ<4523>が朝高後に値を消し安くなったほか、川崎汽船<9107>が軟調、メルカリ<4385>も下落した。オリエンタルランド<4661>も冴えない動き。花王<4452>も売りに押された。サカイ引越センター<9039>が急落、ニーズウェル<3992>、カナミックネットワーク<3939>などの下げも目立つ。円谷フィールズホールディングス<2767>も売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、トヨタ <7203>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約137円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、エーザイ <4523>、テルモ <4543>、エムスリー <2413>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、陸運業、医薬品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)銀行業、(2)輸送用機器、(3)証券商品先物、(4)卸売業、(5)石油石炭製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)不動産業、(3)小売業、(4)繊維製品、(5)サービス業。
■個別材料株
△海帆 <3133> [東証G]
シンエネルギー開発とSPCを設立することで基本合意。
△さくらネット <3778> [東証P]
政府支援のもとGPUクラウドサービスへの追加投資。
△ジーデップ <5885> [東証S]
エヌビディア製プロフェッショナルグラフィックスカード新製品を受注開始。
△AIメカ <6227> [東証S]
今期業績高変化見通しで半導体関連物色の波に乗る。
△アジャイル <6573> [東証G]
トリニティと販売代理店契約を締結。
△太洋工業 <6663> [東証S]
鏡面研磨機事業の受注状況を材料視。
△フルマルHD <7128> [東証P]
自社株買い発表を好感。
△ハイデ日高 <7611> [東証P]
来店客数増や単価上昇で24年2月期業績予想を上方修正。
△プロカン <9246> [東証G]
SBIが最大5.94%取得で思惑。
△アイネス <9742> [東証P]
エフィッシモの大株主浮上が思惑呼ぶ。
▼日本麻 <3306> [東証S]
社長解職で経営体制の混乱を懸念。
▼サカイ引越 <9039> [東証P]
株式売出しによる需給悪化を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)I・PEX <6640>、(2)フルマルHD <7128>、(3)芝浦 <6590>、(4)アイネス <9742>、(5)日電波 <6779>、(6)ブイキューブ <3681>、(7)東和薬品 <4553>、(8)サワイGHD <4887>、(9)青山商 <8219>、(10)大真空 <6962>。
値下がり率上位10傑は(1)サカイ引越 <9039>、(2)ニーズウェル <3992>、(3)アクシージア <4936>、(4)カナミックN <3939>、(5)Dmミックス <7354>、(6)テスHD <5074>、(7)オカアイヨン <6294>、(8)Jクラフト <7135>、(9)円谷フィHD <2767>、(10)小津産業 <7487>。
【大引け】
日経平均は前日比291.07円(0.92%)高の3万1856.71円。TOPIXは前日比24.22(1.08%)高の2265.71。出来高は概算で10億8507万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1329、値下がり銘柄数は443となった。東証マザーズ指数は735.15ポイント(0.58ポイント高)。
[2023年8月22日]
株探ニュース