【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝安も米株先物の堅調で切り返す (8月23日)
日経平均株価
始値 31717.91
高値 32039.60(14:59)
安値 31717.91(09:00)
大引け 32010.26(前日比 +153.55 、 +0.48% )
売買高 10億0651万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5093億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均株価は3日続伸、朝安後に切り返す
2.ほぼ高値引け、フシ目の3万2000円台を回復
3.米株市場は金融株が売られNYダウ下値模索
4.頑強な米株先物を横目に、寄り後は上値指向
5.77%の銘柄上昇もパウエル講演控え商い低調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比174ドル安と続落した。米S&Pグローバル・レーティングスが米地銀5行の格付けを引き下げたことが警戒され金融株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価が朝安後に切り返し、後場は一段と強含みで推移した。引け際に若干緩んだものの、3万2000円台に乗せほぼこの日の高値水準で引けた。
23日の東京市場は、朝方はリスク回避ムードにあったが、日経平均は安く寄り付いた後に一貫して戻り足を示した。前日の米国株市場では金融株の下げが目立ち、投資家心理が悪化、NYダウが下値を探る展開となった。これを受けて、東京市場でも主力株中心に売りが先行したものの、下値では空売りの買い戻しや押し目買いニーズが活発だった。アジア株市場は高安まちまちだったが、米株価指数先物が頑強な値動きを示し、これを横目に日経平均も上値を指向する地合いに。米エヌビディア<NVDA>の決算発表やジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控え、後場前半は伸び悩む場面もあったが、引けにかけ買い直された。個別株はプライム市場の77%の銘柄が上昇している。なお、売買代金は2兆5000億円強と低調だった。
個別では、川崎汽船<9107>が高いほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も買いが優勢。ダイキン工業<6367>が上昇、キーエンス<6861>も高い。ファーストリテイリング<9983>がしっかり、パナソニック ホールディングス<6752>も上値を追った。JR東海<9022>、日本製鉄<5401>も値を上げた。タツモ<6266>が急騰、宮越ホールディングス<6620>、エンビプロ・ホールディングス<5698>が値を飛ばした。ノーリツ鋼機<7744>も物色人気。
半面、レーザーテック<6920>が軟調、東京エレクトロン<8035>も冴えない。三菱商事<8058>も売りに押された。芝浦メカトロニクス<6590>が急落したほか、ネクステージ<3186>も大幅安、IDOM<7599>の下げも目立つ。日本板硝子<5202>が売られ、さくらインターネット<3778>も利食われた。タムロン<7740>も下値を探った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、テルモ <4543>、ファナック <6954>、キッコマン <2801>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約75円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、リクルート <6098>、HOYA <7741>、三菱商 <8058>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約35円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は卸売業、鉱業、石油石炭製品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)パルプ・紙、(4)電気・ガス業、(5)陸運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)化学、(5)銀行業。
■個別材料株
△モノタロウ <3064> [東証P]
1万7000株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ミタチ産業 <3321> [東証S]
販売商流の移管で基本合意。
△坪田ラボ <4890> [東証G]
うつ病の特定臨床研究で被験者の組入れ完了。
△エンビプロ <5698> [東証P]
28年6月期に経常利益50億円を目指す中計を評価。
△タツモ <6266> [東証P]
半導体中小型株の物色の裾野広がる。
△ミナトHD <6862> [東証S]
業績増額含みで半導体関連中小型株人気に乗る。
△FPパートナ <7388> [東証G]
東証プライム市場への市場区分変更を好感。
△ノーリツ鋼機 <7744> [東証P]
野村証券が目標株価を引き上げ。
△近鉄百 <8244> [東証S]
業績予想を大幅に引き上げ。
△マイクロ波 <9227> [東証G]
大平金 <5541> とマイクロ波を利用したニッケル製錬技術の共同開発。
▼芝浦 <6590> [東証P]
株式売り出しの実施で需給悪化を警戒。
▼グッドスピー <7676> [東証G]
保険金の水増し請求に関する報道を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)タツモ <6266>、(2)宮越HD <6620>、(3)エンビプロ <5698>、(4)ノーリツ鋼機 <7744>、(5)ファイバーG <9450>、(6)ラクーンHD <3031>、(7)力の源HD <3561>、(8)JIA <7172>、(9)スタティアH <3393>、(10)カーリットH <4275>。
値下がり率上位10傑は(1)芝浦 <6590>、(2)ネクステージ <3186>、(3)IDOM <7599>、(4)板硝子 <5202>、(5)安永 <7271>、(6)さくらネット <3778>、(7)タムロン <7740>、(8)エムアップ <3661>、(9)あいHD <3076>、(10)フジミインコ <5384>。
【大引け】
日経平均は前日比153.55円(0.48%)高の3万2010.26円。TOPIXは前日比11.34(0.50%)高の2277.05。出来高は概算で10億0651万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1410、値下がり銘柄数は354となった。東証マザーズ指数は745.83ポイント(10.68ポイント高)。
[2023年8月23日]
株探ニュース