話題株ピックアップ【夕刊】(1):エネチェンジ、レオパレス、ダイキン
■キムラユニティー <9368> 1,422円 +121 円 (+9.3%) 本日終値
キムラユニティー<9368>が大幅続伸し、新高値を更新した。前週末25日の取引終了後、電気自動車(EV)を中心とした次世代モビリティーのレンタカーサービスを開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。オートプラザラビット稲沢本店において2車種をラインアップした。料金は1日あたり4400円から。返却時に走行距離に応じた電気代の精算が不要のため、充電時間を気にせずに利用することが可能という。
■日鉄鉱業 <1515> 5,000円 +405 円 (+8.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
日鉄鉱業<1515>が急反発。前週末25日の取引終了後、24年3月期の配当予想について、中間・期末各50円の年100円から中間・期末各66円の年132円へ増額修正したことが好感された。株主還元方針を連結配当性向30%メドから40%メドに変更するなど株主還元方針の変更に伴うものだという。
■ENECHANGE <4169> 1,225円 +84 円 (+7.4%) 本日終値
ENECHANGE<4169>など電気自動車(EV)充電器関連に位置づけられる銘柄群が高い。政府が2030年までのEV充電設備の設置目標を従来比2倍の30万口に引き上げる方針と、この週末に複数のメディアが報じた。これを受け、今後の普及を期待した思惑的な買いが向かったようだ。エネチェンジのほか、東光高岳<6617>やモリテック スチール<5986>、ニチコン<6996>などが買われた。
■都築電気 <8157> 2,325円 +112 円 (+5.1%) 本日終値
都築電気<8157>が4連騰、連日で年初来高値を更新した。情報システムのソリューション事業と電子デバイス事業を両輪とするが、業績は営業、経常、最終利益いずれも過去最高利益更新基調が続いている。株価も実質的には青空圏を飛翔する状況にあるが、今から33年前の1990年のバブル形成時に2309円の上場来高値を形成している。この更新を指呼の間に捉えた。PER9倍前後で配当利回りも3.3%強で、一段の上値余地があることを示唆している。2033年3月期に営業利益100億円(前期実績は51億1800万円)を目指す経営計画を策定している。
■レオパレス21 <8848> 368円 +16 円 (+4.6%) 本日終値
レオパレス21<8848>は大幅反発した。SMBC日興証券は前週末25日、レオパレスの目標株価を340円から390円に引き上げた。投資評価は「2」を継続する。賃貸アパートの入居率や家賃単価が上昇基調で推移するなか、高金利ローン返済による金利負担減少と利益回復の加速を予想。再建スポンサーのフォートレスが持つ新株予約権に対する希薄化リスクは残るとしながらも、今後の業績回復を考慮すれば割安感があるとの見方を示す。同証券はレオパレスの25年3月期営業利益予想を211億円から224億円に見直した。
■愛三工業 <7283> 1,274円 +53 円 (+4.3%) 本日終値
愛三工業<7283>が5連騰で上げ足を加速。今月2日に1228円の年初来高値を形成したが、約4週間ぶりに新値街道に復帰した。トヨタ系自動車部品メーカーで主力は燃料ポンプや燃料噴射システムだが、トヨタ自動車<7203>の電気自動車(EV)戦略に対応した電動車制御システム分野の展開力に磨きをかけており、今後が期待されている。23年3月期は自動車生産回復を背景に収益機会が広がり、営業4割増益を達成するとともに8期ぶり過去最高益更新となった。24年3月期は営業3%増益見通しと伸び率が鈍化するが、会社側見通しは保守的で上振れの可能性がある。PERが9倍台、PBRが0.7倍前後と株価指標面から依然として割安感が強い。
■ダイキン工業 <6367> 24,840円 +1,000 円 (+4.2%) 本日終値
ダイキン工業<6367>が反発した。SBI証券が前週末25日、ダイキンの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は2万1000円から3万1000円に見直している。空調事業の増収率の鈍化や需要見通しへの懸念が同社株の利益確定売りを促す要因となったとする半面、エアコンやヒートポンプ式製品などの高い事業競争力は不変と推測。株価調整で投資魅力が高まったとの見解を示す。同証券はダイキンの26年3月期の営業利益が5400億円になると予想する。
■IDOM <7599> 797円 +27 円 (+3.5%) 本日終値
IDOM<7599>が反発。前週末25日の取引終了後、自社板金工場を対象とした社内調査を実施した結果、保険金の不正請求に該当する不正な案件は確認されなかったと発表したことが好材料視された。最近の中古車業界における保険金の不正請求及び車検不正を巡る問題を受けて、独自に調査を行ったという。同社では認証整備工場を7拠点、指定整備工場を15拠点、板金工場を8拠点運営しており、車検不正についても定期的な監査を実施しており、不正な案件は確認されていないとしている。
■八十二銀行 <8359> 780.1円 +20.3 円 (+2.7%) 本日終値
八十二銀行<8359>が反発し年初来高値を更新。前週末25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を1250万株(発行済み株数の2.53%)、または100億円としており、取得期間は23年8月25日から24年3月31日までで、経営環境の変化に対応した資本政策の遂行及び株主への利益還元を図るためとしている。
■Jトラスト <8508> 448円 +11 円 (+2.5%) 本日終値
Jトラスト<8508>が高い。前週末25日の取引終了後、エステティックサロンや医療機関向けのクレジットに特化した割賦事業を行う西京カード(東京都江東区)の全株式を10月2日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。同社グループでは、子会社のNexus Cardで割賦事業を展開しており、受付審査体制及び内部管理体制に強みを有する西京カードをグループに加えることで、グループシナジーを実現できると判断したという。取得価額は1億4000万円。なお、同件が23年12月期業績に与える影響は現在精査中としている。
株探ニュース