10万円以下で買える、財務健全&低PBR 28社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証プライム上場企業では415銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる28社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは1日現在)
なお、3日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<5563> 新日本電工 27900 67.7 0.57
<6853> 共和電 36300 69.6 0.57
<7727> オーバル 43600 63.1 0.70
<6165> パンチ 44600 65.1 0.57
<4620> 藤倉化 46700 67.1 0.39
<6480> トムソン 56100 62.6 0.54
<4215> タキロンCI 59800 61.6 0.63
<9412> スカパーJ 67800 65.5 0.77
<6210> 洋機械 67800 62.2 0.72
<6167> 冨士ダイス 68000 77.4 0.67
<6482> ユーシン精機 69900 76.4 0.74
<7955> クリナップ 71500 62.1 0.47
<3608> TSIHD 73200 72.6 0.61
<5959> 岡部 74700 65.4 0.53
<1810> 松井建 75500 62.8 0.49
<4097> 高圧ガス 77200 63.9 0.61
<4548> 生化学 80900 90.3 0.63
<6203> 豊和工 81400 61.1 0.56
<5262> 日ヒュム 88800 70.4 0.55
<6140> 旭ダイヤ 90300 81.5 0.78
<4275> カーリットH 91300 65.5 0.64
<9622> スペース 92000 82.8 0.76
<7820> ニホンフラ 93000 75.8 0.73
<5408> 中山鋼 95500 66.7 0.52
<1934> ユアテック 96900 64.7 0.52
<6741> 信号 97000 65.4 0.68
<6247> 日阪製 97200 79.9 0.48
<1930> 北陸電工 97700 77.2 0.69
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース