10万円以下で買える、財務健全&低PBR 30社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証スタンダード上場企業では706銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる30社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは1日現在)
1日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<9980> MRKHLD 10800 80.3 0.79
<6319> シンニッタン 24900 65.2 0.37
<5658> 日亜鋼 31600 68.8 0.31
<5363> TYK 34600 68.3 0.43
<6994> 指月電 47600 63.0 0.56
<1914> 日基技 49100 69.8 0.47
<1921> 巴 53500 73.5 0.48
<8841> テーオーシー 62600 86.2 0.59
<7551> ウェッズ 62800 65.6 0.67
<8118> キング 64200 86.9 0.49
<9307> 杉村倉 65200 70.1 0.70
<3553> 共和レ 65600 65.0 0.47
<2009> 鳥越粉 66000 81.0 0.45
<5984> 兼房 72400 82.4 0.37
<8018> 三共興 74400 75.0 0.72
<5951> ダイニチ工業 74500 90.4 0.47
<7871> フクビ 76600 66.0 0.45
<3447> 信和 77800 71.8 0.71
<9845> パーカー 80200 60.1 0.52
<4231> タイガポリ 81600 68.5 0.45
<5237> ノザワ 84200 63.5 0.53
<6488> ヨシタケ 87100 85.0 0.75
<7643> ダイイチ 88400 67.3 0.65
<7885> タカノ 89400 80.8 0.45
<9414> BS11 89900 91.2 0.72
<5816> オーナンバ 90000 60.0 0.49
<6382> トリニ工 90100 70.9 0.52
<4992> 北興化 91000 62.3 0.59
<5909> コロナ 91200 71.4 0.37
<1967> ヤマト 91900 74.5 0.67
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース