話題株ピックアップ【夕刊】(3):トラースOP、クラダシ、JMC

注目
2023年9月7日 15時17分

■トラースOP <6696>  430円  +45 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値

トラース・オン・プロダクト<6696>が急反発。同社は6日取引終了後、NX総合研究所(東京都千代田区)が運営する倉庫作業分析ツール「ろじたん」に、自社が開発したウェアラブル端末「Cygnus2(シグナス2)」の提供を開始したと発表。シグナス2は、顧客の利用用途に応じて各種アプリケーションを1つのウェアラブルデバイスに搭載した生産性向上・業務効率化を実現する製品。これまで、ウェアラブル端末ならではの大幅な作業効率(ハンズフリー、ピッキング人材の適正配置、Wifi倉庫内通話など)の向上実績が大手運送会社を中心に積み上がってきており、更に顧客のニーズに応じたカスタマイズも柔軟に対応可能であることから、主に物流施設、工場などから多くの問い合わせ及び商談が進んでいるという。

■クラダシ <5884>  573円  +40 円 (+7.5%)  本日終値

クラダシ<5884>が大幅反発。6日の取引終了後、同社と愛媛県宇和島市、愛媛銀行<8541>が地域活性化とフードロス削減に向けた連携協定を締結したと発表した。サービス拡大に寄与すると受け止めた投資家の買いを誘ったようだ。連携協定の締結に伴って、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」を実施。宇和島市の人手不足やフードロスの課題解決に向けた活動を展開する。

■JMC <5704>  1,188円  +74 円 (+6.6%)  本日終値

JMC<5704>が大幅高、10%を超える上昇で一気に1200円台まで駆け上がった。8月15日、8月24日、9月4日と3回にわたり大きなマドを開け、その後もマド埋めの動きを全く見せることなく上値を強烈に指向している。3Dプリンターを使った樹脂部品や砂型鋳造を使った金属部品の製造を主力事業とするが、ここ電気自動車(EV)用部品案件の引き合いが活発化、今後も増勢が予想される。23年12月期営業利益は前期比20%増の4億2000万円を見込むが、進捗率を考慮して一段の上振れが濃厚だ。

■きずなホールディングス <7086>  1,766円  +101 円 (+6.1%)  本日終値

きずなホールディングス<7086>が反発。SMBC日興証券が6日付で投資評価「1」、目標株価2500円で新規にカバレッジを開始したことが材料視された。同証券によると、コロナ禍を経た生活者の葬儀に対する価値観の変化が同社のビジネスモデルに追い風に働くと指摘。積極的な新規出店で業績の拡大が見込まれるという。

■ユシロ化学工業 <5013>  1,563円  +65 円 (+4.3%)  本日終値

ユシロ化学工業<5013>の上げ足に弾みがついてきた。時価は2018年10月以来約5年ぶりの高値水準となっている。金属工作用油剤の最大手で自動車業界向けを主力に切削油剤が収益の主柱を担っている。ここ自動車生産の回復は同社にとっても強力な追い風となっているが、23年4~6月期の営業利益は前年同期比3.5倍の6億8600万円と急増した。これを受けて、24年3月期通期見通しについて第1四半期時点にもかかわらず大幅上方修正、同利益は従来予想の20億2000万円から28億9000万円(前期比2.8倍)に増額した。世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、同社はEVのモーターコイル加工に使う油剤需要でも収益機会を捉えており、EV関連株の一角としても注目度が高まっている。

■レナサイエンス <4889>  561円  +16 円 (+2.9%)  本日終値

レナサイエンス<4889>は後場に強含みの展開。この日、東北大学など複数の大学・医療機関と共同で開発を進めるプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)阻害薬RS5614に関し、がん及び老化関連疾患領域に関する内容が、総合科学雑誌Nature9月7日号において記事広告として掲載されたと発表した。海外投資家を中心に同社への関心が高まると受け止めた個人投資家の買いが入ったようだ。発表資料のなかで同社は記事の日本語訳を紹介している。

■メディカルネット <3645>  363円  +7 円 (+2.0%)  本日終値

メディカルネット<3645>が3日続伸した。6日の取引終了後、イオン<8267>グループのイオン住宅ローンサービスと、「AHLSマンションオーナーズローン」の取扱契約を締結し、同社との提携により歯科業界での不動産販売を本格的に開始したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。メディカルNは約5万人の歯科医療関係者の会員基盤をベースに、ライフプランに関する課題解決につながるサービスを提供していく。

■串カツ田中 <3547>  1,628円  +19 円 (+1.2%)  本日終値

串カツ田中ホールディングス<3547>が反発した。6日の取引終了後に8月度の月次報告を発表。直営の既存店売上高は前年同月比26.6%増と増収基調を継続した。既存店の客数や客単価も上昇しており、これらを評価した買いが入ったようだ。全店売上高は同23.6%増となった。台風の影響などがあった一方で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行したことがお盆期間中の外出機会の増加に寄与し、来客数が増えた。

■ノイル <4893>  471円  +5 円 (+1.1%)  本日終値

ノイルイミューン・バイオテック<4893>は高い。6日の取引終了後、中外製薬<4519>と締結したPRIME技術のライセンス契約に関して、早期マイルストーンを達成したと発表。製品化による収益貢献を期待した買いが集まったようだ。ノイルはマイルストーンフィーを受領し、23年12月期第3四半期(7~9月)の事業収益として計上する見込み。今回のマイルストーンフィーは、23年12月期の事業収益予想には織り込み済みという。中外薬は今後も研究開発を実施。ノイルは進捗に応じたマイルストーンのほか、製品が発売された際には売上高に応じたロイヤルティーを受領する権利を持つ。

■FCE <9564>  2,186円  +14 円 (+0.6%)  本日終値

FCE Holdings<9564>が3日続伸した。7日、同社のグループ会社であるFCEプロセス&テクノロジーが、ヤマダホールディングス<9831>傘下のヤマダデンキと、純国産RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)「ロボパットDX」の販売代理店となるパートナー契約を締結したと発表。これが株価を下支えしたようだ。ヤマダデンキの全国の店舗を拠点として、企業の生産性向上を促すRPAを各地域の企業に提供する。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を戦略的に進められるデジタル人材の育成にも取り組むとしている。

●ストップ高銘柄

タツミ <7268>  348円  +80 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値

アルファ <4760>  1,370円  +300 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値

ネポン <7985>  1,914円  +400 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値

ホーブ <1382>  2,732円  +500 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

新東 <5380>  1,686円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.