話題株ピックアップ【夕刊】(3):FLネット、オービス、さくらさく

注目
2023年9月13日 15時18分

■FLネット <9241>  2,394円  +400 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

フューチャーリンクネットワーク<9241>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。この日、財務省に提出された大量保有報告書で、宮脇邦人氏の保有割合が5%を超えたことが明らかになった。保有目的に「(著名投資家の)井村俊哉さんやSTFさんみたいになりたい」との記載があることが話題となり、個人投資家の関心が集中。思惑的な買いも誘い、株高に弾みがついたようだ。宮脇氏の保有比率は5.01%で、報告義務発生日は9月7日となっている。

■オービス <7827>  1,709円  +249 円 (+17.1%) 一時ストップ高   本日終値

オービス<7827>に買い人気集中。8月29日以降、前日比変わらずの日を含めると株価が下落した日はなく上値指向の強さを際立たせていたが、きょうは一気に上げ足を加速させる格好に。同社は梱包用材の大手でプレハブハウスの製造販売も手掛けるが、足もとの業績は会社側想定を上回って推移している。12日取引終了後、23年10月期業績予想の修正を発表、売上高は若干減額したものの、営業利益は従来予想の5億1300万円から6億3600万円(前期比17%減)に増額した。また、年間配当を従来計画の50円から13円上乗せとなる63円(前期実績は40円)に修正、配当利回りは前日終値換算で4.3%まで高まったことで、これを好感する形で投資資金が流入した。また、PER、PBRいずれも割安感が極めて強く、物色意欲を増幅させている。

■さくらさくプラス <7097>  800円  +80 円 (+11.1%) 一時ストップ高   本日終値

さくらさくプラス<7097>は急騰。12日の取引終了後、23年7月期の連結決算発表とともに、24年7月期の業績予想を開示し、今期の最終利益が前期比32.0%増の4億2900万円になる見通しを示した。年間配当は前期比4円増配の16円を計画しており、これらを評価した買いが入ったようだ。今期の売上高は同21.2%増の167億7300万円を見込む。保育サービスを中核事業とする同社は、運営施設の収益力の向上と保育所周辺事業の収益化を進める方針。完全子会社化した保育のデザイン研究所の研修事業の拡大も図る。23年7月期は売上高が前の期比15.4%増の138億4400万円、最終利益が同10.8%減の3億2500万円だった。売上高と経常利益、最終利益は計画を上振れて着地した。

■メドレックス <4586>  294円  +28 円 (+10.5%)  本日終値

メドレックス<4586>が急伸。12日の取引終了後、チザニジン治療システムに関する欧州特許査定を受領したと発表しており、好材料視された。同特許は、痙性麻痺治療貼付剤「MRX-4TZT」(チザニジンテープ剤)をカバーする特許の一つで、欧州のほか米国で登録されている。なお、同件が業績に与える影響はないとしている。

■富士石油 <5017>  348円  +23 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

富士石油<5017>が大幅高、連日の年初来高値更新と気を吐いている。ここ原油市況が上昇基調を強めており、前日のWTI原油先物価格は終値で1ドル55セント高の1バレル=88ドル84セントと急伸、東京市場でも石油関連会社の株価を刺激している。そのなか、株価は300円台前半と値ごろ感があり、PER4倍台、PBR0.3倍台と超割安圏にある同社株に目先水準訂正を狙った買いが流入している。また、同社は脱炭素戦略にも前向きに取り組んでおり、再生航空燃料(SAF)製造プラントの基本設計に着手し27年度の稼働を計画している。

■アートネイチャー <7823>  838円  +52 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

アートネイチャー<7823>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新した。12日の取引終了後、24年3月期の配当予想について、中間・期末各14円の年28円から中間14円・期末19円の年33円にすると発表しており、好材料視された。

■インバPF <5587>  2,064円  +122 円 (+6.3%)  本日終値

インバウンドプラットフォーム<5587>は切り返し急。13日、モバイルアクセサリーの展示・販売に関し、サムスン電子ジャパン(東京都千代田区)との契約締結を発表したことが株価の刺激材料となったようだ。今回のポップインストア契約により、サムスン側が運営する商業施設「Galaxy Harajuku」において、折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Z Flip5」などを対象としたSlash B Slash(SLBS)のモバイルアクセサリーの展示・販売を15日から開始。SLBS社専属モデルに就任したK-POPアイドルグループとのコラボレーションアイテムなどを多数取り扱うとしている。

■阿波製紙 <3896>  546円  +30 円 (+5.8%)  本日終値

阿波製紙<3896>が大幅高で5日ぶりに反発。12日の取引終了後、未定としていた24年3月期の配当予想について、中間配当として2円(前年同期無配)を実施すると発表したことが好感された。なお、期末配当(前期3円50銭)予想は引き続き未定としている。

■ウエスコHD <6091>  514円  +28 円 (+5.8%)  本日終値

ウエスコホールディングス<6091>が続急伸し500円台に乗せた。12日の取引終了後、23年7月期の連結決算とともに、24年7月期の業績予想を公表。最終利益は前期比4.8%増の7億500万円となる見通しを示した。年間配当は同4円増配の20円を計画する。更に配当方針も変更。今期から配当性向40%を目安に配当を実施するとしており、これらを材料視した買いが集まったようだ。今期の売上高は同2.2%増の159億4000万円を見込む。主力の総合建設コンサルタント事業は豊富な受注残高を背景に、売上高と営業利益が前期をやや上回る見通し。スポーツ施設運営事業や水族館運営事業での需要回復も予想する。新たな配当方針では、一過性の要因で業績が悪化した場合においても、DOE(株主資本配当率)に留意した安定的な配当の維持を図ることも明記した。同社は今年10月下旬に中期経営計画を公表する予定としている。

■三ッ星 <5820>  2,651円  +124 円 (+4.9%)  本日終値

三ッ星<5820>が続伸した。12日の取引終了後、生産終了となった水銀灯の代替商品として既存の灯具を利用できるLED照明の販売を開始すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。学校の体育館や運動施設、工場などで利用される水銀灯などHIDランプは従来、灯具ごと交換する必要があったが、電球だけ交換できるようにし、廃棄物の削減を可能にした。ナトリウム灯代替LEDランプの取り扱いも可能という。今年10月から販売を開始する予定で、24年3月期に約1億円、25年3月期に約8億円の売り上げを見込む。

●ストップ高銘柄

ギグワークス <2375>  414円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値

タツミ <7268>  439円  +80 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値

ムラキ <7477>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

ホーブ <1382>  3,935円  -700 円 (-15.1%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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