話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、第一三共、平和堂

注目
2023年9月25日 15時11分

■Abalance <3856>  3,860円  +540 円 (+16.3%)  本日終値

Abalance<3856>は急騰。同社は祖業のソフトウェア開発から業態転換し、太陽光パネルの製造を主力としておりベトナムに同関連子会社を有する。業績は売上高、利益ともに急拡大途上にあるが、前週末22日の夜にAbalanceグループの中期経営計画を発表した。数値目標としては26年6月期に営業利益308億円(23年6月期実績は135億6500万円)を掲げており、これを材料視する形で投資資金が集中する格好となった。

■第一三共 <4568>  4,185円  +294 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

第一三共<4568>が5日ぶりに大幅反発した。同社と英アストラゼネカ<AZN>は前週末22日、転移性乳がん患者を対象とした「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験の結果を発表。治療中及び治療後に病勢が進行せずに安定した状態となる「無増悪生存期間」に関し、統計学的に有意でかつ臨床的意義のある改善を示したという。発表を受け、22日のロンドン株式市場でアストラゼネカの株価は上昇。週明けの東京株式市場でも、第一三共に対し新薬の実用化と収益貢献を期待した買いが入った。両社は今回の治験結果に基づき、日本を含めたグローバル承認申請に向けた準備を進めるとしている。

■平和堂 <8276>  2,626円  +163 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

平和堂<8276>が大幅続伸し年初来高値を更新。前週末22日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を4200億円から4270億円(前期比2.7%増)へ、営業利益を68億円から130億円(同15.3%増)へ、純利益を46億円から83億円(同10.4%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。上期において、新型コロナウイルス感染症の位置づけ移行に伴う外出需要の回復や客数の増加、継続的な物価上昇による一品単価の上昇などにより売上高が想定を上回ったことが要因。また、光熱費の使用量削減の取り組みや燃料調整費が想定ほど上昇しなかったことに加え、広告宣伝費の効果的運用や生産性改善に取り組んでいることも寄与する。

■パークシャ <3993>  2,784円  +140 円 (+5.3%)  本日終値

PKSHA Technology<3993>が続伸。同社は22日、弁護士ドットコム<6027>が取り組む生成AIを活用した「リーガルブレイン」の開発を技術支援すると発表。同社は、自社が持つ大規模言語モデル(LLM)の処理を最適化するソリューション「PKSHA LLMS」や自然言語処理、機械学習・深層学習技術に関わるアルゴリズムの知見を、弁護士COMが持つ数多くのリーガルデータ、リーガルビジネスに関する経験ノウハウと組み合わせることで、プロフェッショナル領域におけるLLMの社会実装事例の創出を目指すとしている。

■GAテクノ <3491>  1,224円  +57 円 (+4.9%)  本日終値

GA technologies<3491>が大幅続伸した。SBI証券が前週末22日、GAテクノの目標株価を2300円から2400円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。セールス人員数の増加は中長期的に好印象と指摘。主力商材の中古マンションの売上総利益が再び成長すると想定する。同証券はGAテクノの24年10月期の営業利益予想を33億3200万円から34億5300万円に見直した。

■Gセキュリ <4417>  4,695円  +215 円 (+4.8%)  本日終値

グローバルセキュリティエキスパート<4417>が大幅高で5連騰。前週末22日の取引終了後、サイバーセキュリティーの強化などを目的に、兵庫県警と連携・協力する協定を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。兵庫県内の企業に対し、セキュリティー対策への意識の向上や対策の推進を促す。兵庫県警もGセキュリからのノウハウ提供を通じ、捜査官の育成を目指す。将来的な人事交流による研修なども実現していくという。

■ジャパンマテリアル <6055>  2,358円  +88 円 (+3.9%)  本日終値

ジャパンマテリアル<6055>が5日ぶりに反発。前週末22日の取引終了後、23年9月末時点の株主への株主優待の提供をもって株主優待制度を廃止すると発表したが、同社はここ連続で増配していることから、増配への期待感がこれを上回ったようだ。株主への公平な利益還元の観点から慎重に検討を重ねた結果という。

■アドバンテスト <6857>  16,500円  +615 円 (+3.9%)  本日終値

アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など生成AI関連に位置付けられる半導体製造装置関連は頑強な値動き。ここ半導体セクターは調整色の強い展開で、特にアドテストは前週末時点で26週移動平均線を下回るなど軟調さを際立たせていた。米国株市場では生成AI関連のシンボルストックとして買われていた画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が値を崩し半導体関連全般の見送りムードを助長、東京市場にもこの流れが波及していた。しかし、直近は売り飽き気分も台頭、前週末はエヌビディアが4日ぶりに反発したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら切り返しに転じた。アドテストなどエヌビディアと株価連動性の高い銘柄にも買い戻しを誘発している。

■芝浦機械 <6104>  4,245円  +155 円 (+3.8%)  本日終値

芝浦機械<6104>が切り返し急、5日移動平均線と25日線を一気に上抜いてきた。射出成形機やダイカストマシン、工作機械、産業用ロボットなどを手掛け、射出成形機は高水準の受注を確保し業績に貢献している。24年3月期は大幅増収効果を反映し営業利益段階で前期比2.6倍の150億円を見込む。また、同社は電気自動車(EV)向け製品としてリチウムイオン2次電池向けBSF製造装置(セパレーターフィルム製造装置)を製造しており、同商品への引き合いが旺盛で、同社の成長ドライバーとして注目される。株式需給面では貸株調達による空売りが溜まっているもようで、9月末を目前にして買い戻しの動きが株価に浮揚力を与えている。

■アカツキ <3932>  2,391円  +77 円 (+3.3%)  本日終値

アカツキ<3932>が続伸し、年初来高値を更新した。アカツキゲームスが23日、スマートフォン向けシネマティック錬金術RPG「レスレリアーナのアトリエ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~」の正式サービスが開始されたと発表。これが材料視されているようだ。このゲームは、コーエーテクモホールディングス<3635>のグループ会社であるコーエーテクモゲームスと共同開発したもので、コーエーテクモゲームスを通じて配信されている。

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