話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱電、ソフトバンク、北海電

注目
2023年9月25日 15時17分

■三菱電機 <6503>  1,866円  +12 円 (+0.7%)  本日終値

三菱電機<6503>がしっかり。前週末22日の取引終了後、未定としていた中間配当を20円(前年同期14円)にすると発表したことが好感された。なお、期末配当(同26円)予想は引き続き未定としている。

■ソフトバンク <9434>  1,764.5円  +11 円 (+0.6%)  本日終値

ソフトバンク<9434>が堅調。今月15日に年初来高値1774円50銭をつけた後も高値圏で利益確定売りをこなし頑強な値動きを続けている。株価は8月初旬にマドを開けて上放れて以降一貫して下値を切り上げる強いチャートを形成しているが、最大のポイントは同社の株主還元姿勢で、年間ベースで86円の高配当が評価されている。配当利回りは時価換算で4.9%前後に達し、9月中間期末には半分の43円の配当が実施される。そうしたなか、今週27日に権利取り最終日を控え、駆け込みでの配当取り狙いの買いが流入しているもようだ。

■北海道電力 <9509>  692.6円  +2.6 円 (+0.4%)  本日終値

北海道電力<9509>は底堅い。前週末22日の取引終了後、未定としていた24年3月期の年間配当予想について、10円(前期は無配)に修正すると発表した。今期は一定の利益が確保できる見通しとなったことを受け、2期ぶりの復配を計画する。復配は既定路線と受け止める向きも多かったが、株価には下支え要因として働いたようだ。電力株は直近の上昇を受け高値警戒感もくすぶっていた。同社株は700円台に乗せた後に利食い売りが優勢の局面を迎えたものの、売り一巡後は押し目買いもあって再びプラス圏で推移している。

■IRジャパン <6035>  1,806円  -500 円 (-21.7%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が急落。前週末22日の取引終了後、未定としていた中間配当予想について、15円とすると発表した。前期の中間配当に比べ30円の減配の見通しとなり、嫌気されたようだ。期末配当予想は引き続き未定とした。また、同じく未定としていた24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想について、売上高が前年同期比2.6%減の30億円、最終利益が同49.4%増の5億2000万円になる見通しだと開示した。通期の業績予想は業務の特性上、現時点で合理的に算出することが困難として、公表していない。

■三菱UFJ <8306>  1,297.5円  -33.5 円 (-2.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調なほか、地銀株もほぼ全面安商状に売り込まれている。前週末の日銀金融政策決定会合では金融緩和策の現状維持を決定、会合後の植田日銀総裁の記者会見でもマイナス金利解除に慎重な姿勢を明示、ハト派色の強い内容となった。これを受けて先回り的に買われていた銀行セクターは売りに押される形となっている。配当権利取り狙いの短期資金も入っているが、利回りはここ最近の株価上昇で3%台まで水準を切り下げており、押し目に積極的に買い向かう動きは限定的となっている。

■戸田建設 <1860>  820.9円  -15.1 円 (-1.8%)  本日終値

戸田建設<1860>が続落。前週末22日の取引終了後、同社が長崎県五島市沖で開発を行っている洋上風力発電所について、運転開始時期を従来予定の24年1月から26年1月に延期すると発表したことが嫌気された。製作中の風車2基で不具合が発生したことを受けて、既に設置済みの3基についてもうち1基を陸揚げして浮体構造部を検証し、そのうえで残りの風車2基について判断するとしたことが要因としている。

■ダブルスタンダード <3925>  1,657円  +242 円 (+17.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ダブルスタンダード<3925>は急騰。前週末22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表。あわせて、SBIホールディングス<8473>傘下のSBIファイナンシャルサービシーズと結んでいる資本・業務提携について業務提携の内容を深化させると発表しており、これらを好感した買いが入った。自社株買いの取得上限は68万株(自己株式を除く発行済み株数の5.0%)、または10億2000万円。期間は10月1日から来年3月31日まで。SBIファイナンシャルサービシーズとの提携深化では、ダブスタのデータクレンジング技術の活用を強化するなど各種取り組みを推進していく。これに伴いSBIファイナンシャルサービシーズがダブスタ株を追加取得し、持ち株比率を18.67%から19.90%へ高める。

■ヤマトインタ <8127>  319円  +30 円 (+10.4%)  本日終値

ヤマトインターナショナル<8127>が急反発し年初来高値を更新。前週末22日の取引終了後、集計中の23年8月期連結業績について、営業利益が従来予想の2億5000万円から3億円(前の期比2.1倍)へ、純利益が3億6000万円から5億6000万円(同23.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。想定以上に長引く新型コロナウイルス感染症による影響を受けて、売上高は214億6000万円から208億円(同7.2%増)へ下振れて着地したものの、上期終盤の2月以降は春夏物のプロパー販売が好調に推移したことに加えて、セール期における値引き率の抑制などで利益は上振れた。

■ニッピ <7932>  4,250円  +385 円 (+10.0%)  本日終値

ニッピ<7932>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は22日取引終了後、中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結営業利益目標を25億円(23年3月期実績は14億7100万円)としていることが評価材料となったようだ。26年3月期の連結売上高目標は525億円(同448億1100万円)に設定。基本方針として「成長と健全性の両立」「収益基盤の改革」「人材育成」を掲げている。

■久世 <2708>  2,219円  +199 円 (+9.9%)  本日終値

久世<2708>が大幅続伸。東京証券取引所が22日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を25日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も25日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。

●ストップ高銘柄

KTC <5966>  2,733円  +500 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

笹徳印刷 <3958>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

IRジャパン <6035>  1,806円  -500 円 (-21.7%) ストップ安

以上、1銘柄

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