【↓】日経平均 大引け| 反落、半導体株を中心にリスク回避の売り優勢 (9月26日)
日経平均株価
始値 32640.05
高値 32643.41(09:00)
安値 32315.05(15:00)
大引け 32315.05(前日比 -363.57 、 -1.11% )
売買高 13億1856万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2590億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、360円超の下落で安値引け
2.NYダウ反発も上値重く、米長期金利上昇が重荷
3.為替市場で円安進行するも好感する動きは限定的
4.半導体主力株に売り目立ち、全体指数押し下げる
5.値下がり銘柄数が7割占め、33業種中24業種安い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比43ドル高と5日ぶりに反発した。米長期金利上昇の警戒感があるなか、前日までの下落で値ごろ感からの買いが指数を押し上げた。
東京市場では、リスク回避目的の売りが再び優勢となった。日経平均株価は安く始まった後も下値模索の動きを続け、引け際一段安で安値引けとなった。
26日の東京市場は、終始軟調な地合い。朝方からリスクオフの流れに傾き、日経平均は寄り後に急速に値を崩す展開を強いられた。前日の欧州株市場がほぼ全面安商状で、米国株市場ではMYダウが終盤小幅プラス圏に浮上して引けたものの、上値の重い展開だった。FRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が買いを手控えさせている。米長期金利の上昇を背景にハイテク系グロース株には向かい風が強く、東京市場でも半導体主力銘柄などに売りがかさみ全体指数を押し下げた。外国為替市場では日米金利差を背景に1ドル=149円台まで円安が進行したが、これを好感する動きは限定的だった。値下がり銘柄数はプライム上場銘柄の約7割を占めた。業種別では33業種中24業種が安く、海運や銀行株が買われる一方、医薬品や機械、電機セクターに売りが目立っている。
個別では、レーザーテック<6920>が軟調なほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連に売りが目立つ。キーエンス<6861>も値を下げた。エーザイ<4523>が大きく売られ、三菱重工業<7011>も下落した。ダイキン工業<6367>も冴えない。インフォマート<2492>が値下がり率トップに売られ、ラクスル<4384>も大幅安。円谷フィールズホールディングス<2767>の下げも目立つ。チェンジホールディングス<3962>も安い。
半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが高く、川崎汽船<9107>など海運株も上昇した。武田薬品工業<4502>が堅調、任天堂<7974>もしっかり。楽天銀行<5838>が値上がり率トップに買われ、極東証券<8706>も値を飛ばした。マクニカホールディングス<3132>が高く、T&Dホールディングス<8795>も人気。千葉興業銀行<8337>も上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はニデック <6594>、日本取引所 <8697>、東京海上 <8766>、セコム <9735>、武田 <4502>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>、エーザイ <4523>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約172円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)銀行業、(3)保険業、(4)パルプ・紙、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)機械、(3)電気機器、(4)輸送用機器、(5)金属製品。
■個別材料株
△オーテック <1736> [東証S]
24年3月期配当予想を増額修正。
△fonfun <2323> [東証S]
新中期経営計画「プロジェクトフェニックス」を策定。
△ラサ商事 <3023> [東証S]
プラント・設備工事関連想定上回り上期業績予想を上方修正。
△大光 <3160> [東証S]
外商やアミカ事業の収益性向上で24年5月期利益予想を上方修正。
△セルシス <3663> [東証S]
LINEマンガ運営会社の大量報告書提出を手掛かり視。
△Sワイヤー <3929> [東証G]
「動画生成機能」を提供開始。
△キッズバイオ <4584> [東証G]
持田薬 <4534> と開発したバイオ後続品が製造販売承認取得。
△日本取引所 <8697> [東証P]
株式売買の活発化で今期業績・配当予想を上方修正。
△極東証券 <8706> [東証P]
中間15円増配予定を評価。
△オプティマス <9268> [東証S]
豪自動車販売会社の株式取得で合意。
▼あさひ <3333> [東証P]
上半期は営業減益決算に転じる。
▼明和地所 <8869> [東証P]
スタンダード市場へ選択申請。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)楽天銀 <5838>、(2)極東証券 <8706>、(3)伊藤忠食 <2692>、(4)マクニカHD <3132>、(5)アイル <3854>、(6)タムロン <7740>、(7)T&D <8795>、(8)MSOL <7033>、(9)千葉興 <8337>、(10)Dmミックス <7354>。
値下がり率上位10傑は(1)インフォMT <2492>、(2)手間いらず <2477>、(3)ビーエンジ <4828>、(4)ラクスル <4384>、(5)オープンドア <3926>、(6)ファイバーG <9450>、(7)コムチュア <3844>、(8)円谷フィHD <2767>、(9)メック <4971>、(10)SREHD <2980>。
【大引け】
日経平均は前日比363.57円(1.11%)安の3万2315.05円。TOPIXは前日比13.56(0.57%)安の2371.94。出来高は概算で13億1856万株。東証プライムの値上がり銘柄数は495、値下がり銘柄数は1280となった。東証マザーズ指数は722.12ポイント(9.70ポイント安)。
[2023年9月26日]
株探ニュース