東京株式(前引け)=急反落、前引け間際に大口の売り
28日前引けの日経平均株価は前営業日比558円89銭安の3万1813円01銭と急反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億4678万株、売買代金概算は1兆7957億円。値上がり銘柄数は261、対して値下がり銘柄数は1509、変わらずは35銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方売り優勢で日経平均株価は安く始まった後、いったん下げ渋る動きをみせたが、前引け間際に大口の売りが出て一気に下げ幅を広げた。550円あまりの急落で3万2000円台を割り込んだ。前日の欧州株市場で主要国の株価が総じて安かったほか、原油市況の高騰や米長期金利の上昇などで米国株市場でもNYダウが下値模索の動きを続けており、東京市場でもリスク回避の売りがかさんだ。なお、配当権利落ちに伴い日経平均には220円程度の下げ圧力が働いている。個別でも値下がり銘柄数は1500を上回った。
個別では東京エレクトロン<8035>が安く、トヨタ自動車<7203>も軟調。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売られた。武田薬品工業<4502>が売り優勢となり、日立製作所<6501>も下値を探った。大紀アルミニウム工業所<5702>が急落、FPG<7148>の下げも目立つ。半面、売買代金首位のレーザーテック<6920>が堅調、川崎汽船<9107>も商いを伴い上昇した。INPEX<1605>が買いを集め、JT<2914>も水準を切り上げている。三菱重工業<7011>が堅調、中外製薬<4519>は大きく値を上げた。ニイタカ<4465>、日東精工<5957>、コーセル<6905>などが大幅高。