【↓】日経平均 大引け| 3日続落、朝高も米長期金利上昇で安値引け (10月2日)

市況
2023年10月2日 18時24分

日経平均株価

始値  32101.97

高値  32401.58(09:34)

安値  31759.88(15:00)

大引け 31759.88(前日比 -97.74 、 -0.31% )

売買高  15億5061万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆7015億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日続落、朝方に大幅高も後場失速

2.米政府機関の閉鎖は回避、出足はリスク選好に

3.先物への買い戻し一巡後、実需の買いが続かず

4.日経平均は一時540円高も結局97円安で安値引け

5.値下がり数は1260あまり、全体の約7割を占める

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比158ドル安と反落した。買い先行も米政府機関の一部閉鎖のリスクが嫌気され売りが優勢となった。

週明けの東京市場では朝方買い優勢で始まった後、日経平均株価は大幅高に買われたが、後場は急速に値を消しマイナス圏に沈み安値引けで取引を終えた。

2日の東京市場は、朝方リスク選好、先物主導の買い戻しで日経平均は500円を超える上昇を示し3万2000円台を大きく回復した。前週末の米国株市場では長期金利の高止まりを嫌気してNYダウが反落したものの、その後つなぎ予算の成立で米政府機関の閉鎖リスクが目先解消されたことで、東京市場も取引開始直後は空売り筋の買い戻しで株価に浮揚力が働いた。外国為替市場で円安が進んだことも追い風になった。しかし、後場に入ると地合いが一変し下落に転じた。買い戻しが一巡すると上値を買う実需買いの動きはみられず、米長期金利が時間外で上昇したことなどが嫌気されて幅広い銘柄に売りが出た。大引けは安値引けとなり、プライム市場の約7割の銘柄が下落した。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、三菱重工業<7011>も売られた。東京エレクトロン<8035>なども軟調。任天堂<7974>も売り優勢だった。ニトリホールディングス<9843>が安く、イー・ガーディアン<6050>は急落となった。スターティアホールディングス<3393>、ピックルスホールディングス<2935>が大幅安。楽天グループ<4755>も値を下げた。

半面、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>が堅調、ディスコ<6146>なども買いを集めた。トヨタ自動車<7203>がしっかり、川崎汽船<9107>なども物色人気。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが頑強な値動きを示し、ダイキン工業<6367>も買いが優勢だった。ケーヨー<8168>がストップ高となったほか、アダストリア<2685>、北川鉄工所<6317>がいずれも大きく値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>、レーザーテク <6920>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。うち32円はアドテスト1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、KDDI <9433>、ファストリ <9983>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約78円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)海運業、(3)金属製品、(4)ガラス土石製品、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)陸運業、(5)小売業。

■個別材料株

△YEデジタル <2354> [東証S]

24年2月期業績及び配当予想を上方修正。

△アダストリア <2685> [東証P]

価格改定奏功し24年2月期業績・配当予想を上方修正。

△FFRI <3692> [東証G]

国産サイバー対策ソフトの政府端末導入報道で思惑。

△ピーエイ <4766> [東証S]

株主優待制度の導入を発表。

△北川鉄 <6317> [東証P]

今期営業5倍化でPBRは依然0.3倍台。

△アストマクス <7162> [東証S]

合同会社で大規模系統用蓄電池事業を開始へ。

△エコーTD <7427> [東証S]

24年2月期業績予想の上方修正を発表。

△ケーヨー <8168> [東証P]

DCM <3050> によるTOB価格1300円にサヤ寄せ。

△千葉興 <8337> [東証P]

9月中間期最終益の計画上振れ見込み。

△イーロジット <9327> [東証S]

建設会社M&Aで業容拡大期待膨らむ。

▼シライ電子 <6658> [東証S]

新株予約権発行で希薄化懸念。

▼グッドスピー <7676> [東証G]

不適切会計処理の疑いで調査委員会設立へ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ケーヨー <8168>、(2)アダストリア <2685>、(3)北川鉄 <6317>、(4)リズム <7769>、(5)ランドコンピ <3924>、(6)加藤製 <6390>、(7)アクシージア <4936>、(8)千葉興 <8337>、(9)ADWG <2982>、(10)日本マイクロ <6871>

値下がり率上位10傑は(1)イーガーディ <6050>、(2)スタティアH <3393>、(3)ピックルス <2935>、(4)プロト <4298>、(5)クオールHD <3034>、(6)楽天グループ <4755>、(7)ニプロ <8086>、(8)エニーカラー <5032>、(9)オイシックス <3182>、(10)ペプドリ <4587>

【大引け】

日経平均は前日比97.74円(0.31%)安の3万1759.88円。TOPIXは前日比8.95(0.39%)安の2314.44。出来高は概算で15億5061万株。東証プライムの値上がり銘柄数は515、値下がり銘柄数は1266となった。東証マザーズ指数は717.03ポイント(12.61ポイント安)。

[2023年10月2日]

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