話題株ピックアップ【夕刊】(2):インフォR、すかいらーく、西松屋チェ

注目
2023年10月5日 15時15分

■INFORICH <9338>  4,150円  +120 円 (+3.0%)  本日終値

INFORICH<9338>が3日ぶり反発。午前11時過ぎ、提供サービスのモバイルバッテリーシェアリング「ChargeSPOT(チャージスポット)」について、シン・コーポレーション(東京都新宿区)が運営する「カラオケBanBan」の全366店舗に5日から設置すると発表した。これを手掛かりに買われた。

■すかいらーく <3197>  2,057円  +57 円 (+2.9%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>が堅調。4日の取引終了後、9月のグループの既存店売上高が前年同月比19.5%増となったと発表したことが株価の支援材料となった。既存店の客数は同11.3%増、客単価は同7.4%増となった。レストラン「ガスト」では、アプリのみで配信していたビール半額クーポンをチラシにも掲載したことが客数の増加に寄与した。最大1200円割引となる期間限定のサーロインステーキセットの販売も客単価の維持につながった。「夢庵」ではカキフライ定食が好調だった。全店売上高は同17.1%増となった。

■ニッタ <5186>  3,400円  +75 円 (+2.3%)  本日終値

ニッタ<5186>が戻り歩調。4日の取引終了後、米ダルトン・インベストメンツがニッタ株について新たに5%を超えて保有していたことが判明した。ダルトンは同社株について、過小評価をされており魅力的な投資機会と考え、長期的に保有する方針。一方、株価や株主価値の向上に向け、事業や財務状況、戦略などに関して「建設的な対話を行うことを求めていく可能性がある」と、同日に財務省に提出された大量保有報告書のなかの保有目的の項目に記載しており、思惑視した買いが入ったようだ。ダルトンの保有割合は5.08%。報告義務発生日は9月27日となっている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,701円  +36 円 (+1.4%)  本日終値

ハイデイ日高<7611>がしっかり。4日の取引終了後、9月度の売上高速報を発表した。既存店の売上高は前年同月比25.8%増と高い増収率となり、評価されたようだ。既存店の客数は同20.1%増、客単価は同4.7%増となった。全店ベースでは売上高は同27.9%増となった。

■西松屋チェーン <7545>  1,629円  +17 円 (+1.1%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続した。目標株価も2300円で据え置いた。エクイティストーリーは「収益体質改善と消費者認知度向上による高い利益水準の維持」としている。第2四半期(6~8月)は5四半期ぶりに営業増益となった。慎重に価格見直しを進めるなか業績ハードル低下もあって、ほぼ期待通りに増益転換した。同証券では、この先も相対的な同社の価格優位性は残るため、同社に対する「顧客からの支持」は続くと予想している。

■アドヴァングループ <7463>  1,013円  +8 円 (+0.8%)  本日終値

アドヴァングループ<7463>は上値が重い展開となった。4日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比41.7%増の61億7500万円となり、通期の計画(34億円)を上回って着地した。これを材料視した買いが先行したものの、高値圏では利益確定目的の売りが出て上値を圧迫した。急激な円安を受け、4~9月期に為替予約評価益59億2900万円を計上した。売上高は同9.3%増の105億400万円となり、これまでの中間期の予想を上回った。商品ラインアップの強化やカタログ価格の改定などが奏功したという。

■エスプール <2471>  384円  -80 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

エスプール<2471>は急落。4日の取引終了後に発表した22年12月~23年8月期決算は、売上高が前年同期比3.3%減の193億5200万円、営業利益が同9.6%減の20億5600万円だった。第3四半期時点で営業利益の通期計画(36億2000万円)に対する進捗率が約57%と低く、これを嫌気した売りが出た。コールセンターなど向けに人材派遣サービスを展開する人材ソリューション事業が、新型コロナウイルス関連のスポット案件が想定より早いペースで終了したことが響き減収減益に。障害者雇用支援サービスを手掛けるビジネスソリューション事業が好調だったものの補いきれず、全体でも減収減益となった。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■太陽誘電 <6976>  3,715円  -248 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

太陽誘電<6976>が急落し、年初来安値を更新した。4日の取引終了後、ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を決議したと発表した。潜在的な希薄化リスクを警戒した売りが膨らんだ。発行額は500億円で、償還期限は2030年10月18日。潜在株式による希薄化率は9.20%となる見込み。調達資金は積層セラミックコンデンサーやメタル系パワーインダクター、導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサーなどの生産能力増強のための設備投資資金に充てる。今回のユーロ円CBに関し、SMBC日興キャピタル・マーケットは、CBを購入した投資家から買い付けを行うとともに、取得したCBの全部を海外特別目的会社(SPC)に譲渡する予定。そのうえで、SPCが発行するカバードワラントをSMBC日興キャピタル・マーケットが引き受け、海外投資家に販売する取引を実施するという。

■ネクステージ <3186>  1,944円  -106 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

ネクステージ<3186>が大幅反落した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、ネクステージの目標株価を5000円から3500円に引き下げた。中古車業界や同社に関する一連の報道を受けた客数の減少などを背景に、小売台数と小売台粗利の見通しを引き下げた。もっとも弱気シナリオに基づいた分析でも現状の株価は十分に押し目買いが狙える水準だと指摘。大型総合出店によるシェア拡大や顧客のストック化による利益率改善を見込み、レーティングは「バイ」を継続した。

■不二越 <6474>  3,685円  -115 円 (-3.0%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

不二越<6474>が3日続落した。4日の取引終了後、23年11月期第3四半期累計(22年12月~23年8月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.0%増の2001億7000万円、最終利益は同32.1%減の63億円だった。最終利益の通期計画に対する進捗率は約57%にとどまっており、業績の下振れリスクが意識された。北米や中国を中心としたロボットの拡販や、工作機械・ベアリングなどの回復拡大により、国内と海外ともに増収となった。半面、原材料・エネルギー価格の高騰や固定費の増加が利益を圧迫する要因となった。

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