10万円以下で買える、財務健全&低PER 19社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。また、赤字決算や無配の企業が数多くあることにも留意したい。
東証プライム上場企業では428銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から予想PER(株価収益率)が10倍未満の銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が50%以上、(3)予想PERが10倍未満――を条件に投資妙味が高まる19社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは6日現在)
なお、8日(日)19時30分に「10万円以下で買える、財務健全&低PER【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本 予想
コード 銘柄名 金額 比率 PER
<7971> 東リ 35800 50.1 8.1
<8291> 日産東HD 45500 57.5 9.1
<6480> トムソン 54200 62.6 8.6
<5957> 日東精 58300 59.6 9.8
<5367> ニッカトー 60700 73.7 8.6
<7246> プレス工 63300 55.6 8.2
<9310> トランシティ 66600 51.4 9.5
<7955> クリナップ 70900 62.1 7.9
<6445> ジャノメ 72400 63.1 9.0
<7347> マーキュリア 78800 87.9 9.0
<5408> 中山鋼 83000 66.7 6.6
<7820> ニホンフラ 86600 75.8 8.6
<3134> Hamee 88800 70.0 9.2
<4275> カーリットH 92400 65.5 8.4
<9991> ジェコス 94200 57.0 9.6
<4611> 大日塗 94700 56.7 7.9
<9788> ナック 96100 59.6 9.4
<8281> ゼビオHD 97500 56.6 7.6
<8005> スクロール 97600 62.4 8.1
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
株探ニュース