【↓】日経平均 大引け| 続急落、中東の地政学リスクを警戒し全面安 (10月16日)
日経平均株価
始値 31983.04
高値 31999.79(09:00)
安値 31564.31(14:49)
大引け 31659.03(前日比 -656.96 、 -2.03% )
売買高 13億5453万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3487億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急落、一時700円超の下落
2.中東の地政学リスクを警戒し全面安商状に
3.米ハイテク株安受け半導体関連が下げ助長
4.原油価格急騰も嫌気されリスク回避ムード
5.値下がり銘柄数1600超で全体の87%占める
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比39ドル高と小幅に反発した。地政学リスクを警戒も金融株中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、前週末の米ハイテク株安などを受けリスクオフムード一色となり、日経平均株価は続急落、3万2000円台を大きく割り込んだ。
16日の東京市場は、リスク回避目的の売りが噴出し、日経平均は一時700円を超える下落を強いられた。引け際に買い戻しで若干下げ渋ったが3万1600円まで一気に水準を切り下げている。前週末の欧州株市場が全面安に近い商状だったほか、米国株市場でもハイテク株中心に売りがかさみ、東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好に。値がさの半導体関連株に売りが目立ち、全体指数を押し下げている。中東でイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争が激化するなか、地政学リスクに対する警戒感が売りを誘発している。原油価格が目先急騰し、これが為替の円安進行と相まって企業のコスト上昇につながることへの懸念も買いを手控えさせた。業種別では33業種中、鉱業と石油を除く31業種が下落。個別株も値下がり銘柄数が1600あまりに達しプライム市場の87%を占めた。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連の主力株が売られたほか、ダイキン工業<6367>、キーエンス<6861>、三菱重工業<7011>なども安い。川崎汽船<9107>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>も冴えない。メルカリ<4385>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も下落した。DDグループ<3073>、東名<4439>、ベイカレント・コンサルティング<6532>、マネーフォワード<3994>はストップ安となった。
半面、良品計画<7453>が大きく上値を伸ばし、INPEX<1605>も上昇した。三井物産<8031>が堅調。IDOM<7599>が大幅高、フロンティア・マネジメント<7038>、サインポスト<3996>も値を飛ばした。セラク<6199>、Gunosy<6047>なども逆行高。このほかTOWA<6315>も物色人気に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>、キヤノン <7751>、三井物 <8031>、塩野義 <4507>、INPEX <1605>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約6円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約261円。
東証33業種のうち上昇は鉱業、石油石炭製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)非鉄金属、(5)卸売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)サービス業、(4)ゴム製品、(5)機械。
■個別材料株
△JESCO <1434> [東証S]
24年8月期営業益2.6倍化予想。
△ジェイフロ <2934> [東証G]
広告宣伝費抑制など寄与し第1四半期営業損益が黒字転換。
△ココナラ <4176> [東証G]
収益性を意識した経営で24年8月期は営業黒字に浮上へ。
△カルナバイオ <4572> [東証G]
GS-9911フェーズ1試験のデータベース登録を材料視。
△グッピーズ <5127> [東証G]
今期も大幅増収増益へ。
△メタリアル <6182> [東証G]
AI翻訳好調で3~8月期営業6割増益達成。
△良品計画 <7453> [東証P]
今期は想定以上の大幅増益見通しに。
△IDOM <7599> [東証P]
6-8月期営業益の回復確認で買い安心感。
△ラストワンM <9252> [東証G]
今期好調見通しと株主優待導入を好感。
△ポエック <9264> [東証S]
24年8月期営業益予想49%増で10円増配へ。
▼パソナG <2168> [東証P]
エキスパートサービス落ち込み第1四半期33%営業減益。
▼マネフォ <3994> [東証P]
今期営業赤字見通しを嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)IDOM <7599>、(2)良品計画 <7453>、(3)フロンティM <7038>、(4)サインポスト <3996>、(5)ウイングアク <4432>、(6)アステナHD <8095>、(7)セラク <6199>、(8)進和 <7607>、(9)Gunosy <6047>、(10)SHIFT <3697>。
値下がり率上位10傑は(1)DDグループ <3073>、(2)東名 <4439>、(3)ベイカレント <6532>、(4)マネフォ <3994>、(5)北の達人 <2930>、(6)Sansan <4443>、(7)クリレスHD <3387>、(8)チヨダ <8185>、(9)インテージH <4326>、(10)スノーピーク <7816>。
【大引け】
日経平均は前日比656.96円(2.03%)安の3万1659.03円。TOPIXは前日比35.21(1.53%)安の2273.54。出来高は概算で13億5453万株。東証プライムの値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は1605となった。東証マザーズ指数は660.27ポイント(22.97ポイント安)。
[2023年10月16日]
株探ニュース