話題株ピックアップ【夕刊】(2):マクセル、野村総研、SGHD

注目
2023年10月27日 15時15分

■マクセル <6810>  1,640円  +91 円 (+5.9%)  本日終値

マクセル<6810>が高い。同社は26日、主電源用途でも適用可能な円筒形全固体電池「PSB23280」を開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。PSB23280は、今年6月に量産を開始している硫化物系固体電解質を使用したセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」の容量の25倍に相当する200mAhの大容量化を実現したもので、長期信頼性や耐熱性を持つという。なお、サンプル出荷については24年1月下旬を予定している。

■野村総合研究所 <4307>  3,870円  +201 円 (+5.5%)  本日終値

野村総合研究所<4307>が3日ぶり急反発した。26日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上収益はこれまでの7200億円から7350億円(前期比6.2%増)、最終利益は780億円から800億円(同4.8%増)にそれぞれ見通しを引き上げた。年間配当予想は2円増額して50円(同5円増配)としており、好感されたようだ。デジタルトランスフォーメーション(DX)を中心に企業の投資意欲が高く、足もとの受注環境を踏まえて業績予想を見直した。9月中間期の売上収益は前年同期比6.8%増の3620億6500万円、最終利益は同5.0%増の376億6200万円だった。

■能美防災 <6744>  1,808円  +78 円 (+4.5%)  本日終値

能美防災<6744>が5日ぶりに反発した。26日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、最終利益が計画の3億5000万円から11億9000万円(前年同期比2.9倍)に上振れして着地したようだと発表した。減益計画から一転、大幅増益となる。これをポジティブ視した買いが入ったようだ。9月中間期の売上高は、463億円から487億3000万円(同11.0%増)と計画を上回る格好となったという。受注環境は想定よりも堅調に推移し、部品の供給制約の解消もあって、売り上げが想定を上回った。販管費の一部を第3四半期(10~12月)以降に後ろ倒しして計上することとなったことも寄与する。

■SGホールディングス <9143>  2,091円  +90 円 (+4.5%)  本日終値

SGホールディングス<9143>が大幅高で4連騰。同社グループの佐川急便は27日、2024年4月1日から宅配便などの届け出運賃を改定すると発表した。飛脚宅配便では平均で7%程度値上げする。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。エネルギー価格や労働コストの上昇への対応や、従業員やパートナー企業の労働環境の改善が迫られるなか、持続可能な物流インフラの維持と品質向上を目的とする。

■C&R <4763>  1,878円  +78 円 (+4.3%)  本日終値

クリーク・アンド・リバー社<4763>は大幅反発。26日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を26万5000株(発行済み株数の1.17%)、または5億円としており、取得期間は10月27日から来年2月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■カワチ薬品 <2664>  2,560円  +98 円 (+4.0%)  本日終値

カワチ薬品<2664>が続伸。26日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を60億円から70億円(前期比5.9%増)へ、純利益を42億円から48億円(同14.9%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は2865億円(同1.6%増)の従来見通しを据え置いたものの、物流センターの稼働に伴い、作業効率向上に取り組み人件費の抑制に努めていることが奏功する。また、店舗照明の間引きなどの節電対策を行い電力使用量が抑制されていることや、電気料金の基本単価が引き下げられたことも寄与する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1459億3400万円(前年同期比2.4%増)、営業利益43億9200万円(同9.0%増)、純利益30億4700万円(同8.4%増)だった。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、外出機会の増加から美容などに関する商品の回復が見られたほか、各種商品の値上げに伴い販売価格の見直しと対応及び販売促進に努めたことが寄与した。

■四国銀行 <8387>  1,056円  +37 円 (+3.6%)  本日終値

四国銀行<8387>が後場に強含みの展開となった。この日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、純利益が計画の20億円から40億円(前年同期比30.4%増)に上振れして着地したようだと発表。減益予想から一転して中間期は増益で着地する形となり、材料視されたようだ。経常収益は254億円から269億円(同14.2%減)と計画を上回る格好となったという。資金利益や国債等債券関係損益が想定を上回った。与信関係の費用や法人税等合計額は予想を下回る見込みとなり、利益を押し上げる要因となった。通期の業績予想については11月10日に予定する第2四半期決算発表時に公表するとしている。

■太平洋工業 <7250>  1,396円  +44 円 (+3.3%)  本日終値

太平洋工業<7250>が3日続伸。同社は26日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の105億円から120億円(前期比29.1%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も1900億円から1980億円(同3.5%増)に上方修正。販売物量の増加や原価改善活動を継続的に推進していることが主な要因だとしている。また、中間配当を従来計画比2円増額の22円とすることも発表。これにより、予定している期末配当22円とあわせた年間配当は44円(前期は42円)となる。

■三十三FG <7322>  1,894円  +59 円 (+3.2%)  本日終値

三十三フィナンシャルグループ<7322>がしっかり。27日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、減益を予想していた純利益が一転して前年同期比0.9%増の39億円で着地したようだと発表。これが株価の支援材料となった。役務取引等利益や有価証券関係損益が予想を上回る見込みとなったほか、経費が想定を下回ったことも寄与する。24年3月期の業績予想は、市場環境や経済情勢の見通しが不透明であるとして据え置いた。

■パラベッド <7817>  2,381円  +67 円 (+2.9%)  本日終値

パラマウントベッドホールディングス<7817>が3日ぶりに反発。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の487億円から497億円(前年同期比6.1%増)へ、営業利益が56億円から64億円(同2.9%増)へ、純利益が40億円から52億円(同3.1%増)へ上振れて着地し、減益予想から一転して増益で着地したようだと発表したことが好感された。売上高が計画を上回ったことに加えて、当初見込んでいた新基幹業務システム稼働に向けたシステム関連費用の発生が一部遅延したことなどが要因としている。

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