話題株ピックアップ【夕刊】(3):三重交HD、日ハム、ビジョナル

注目
2023年10月27日 15時19分

■三重交HD <3232>  554円  +15 円 (+2.8%)  本日終値

三重交通グループホールディングス<3232>が反発した。26日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表。経常利益の見通しを63億円から68億円(前期比1.6%減)に引き上げており、好感されたようだ。最終利益の見通しは42億円から44億円(同16.7%増)に見直した。ビジネスホテル事業が堅調に推移し、支払い利息が減少したことで、4~9月期の利益が計画を上振れる形となった。通期の売上高の見通しは据え置いた。

■日本ハム <2282>  4,458円  +103 円 (+2.4%)  本日終値

日本ハム<2282>が3日続伸。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の6200億円から6520億円(前年同期比5.4%増)へ、事業利益が200億円から250億円(同64.4%増)へ、純利益が130億円から200億円(同29.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。食肉販売会社における販売数量の伸長と価格転嫁の浸透に加え、加工事業における価格改定効果が売上高を押し上げた。また、国産鶏肉の相場高により生産部門が堅調に推移したことや、好調な食肉販売会社で利益確保が進んだこと、更に加工事業における主力商品の販売伸長による利益率の改善なども寄与した。

■ビジョナル <4194>  6,940円  +130 円 (+1.9%)  本日終値

ビジョナル<4194>が堅調。26日の取引終了後、同日付で東証プライム市場への市場区分変更申請を行ったと発表した。同社は9月に市場区分変更に向けた準備を行うと公表している。申請は既定路線との受け止めが多いものの、市場区分変更へ前進したとの受け止めは株価を下支えしたようだ。米金利上昇の一服によるグロース株への買い戻しも、同社株を押し上げる要因となった。

■ヒューリック <3003>  1,339円  +18 円 (+1.4%)  本日終値

ヒューリック<3003>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、23年12月期の連結業績予想について、営業利益を1400億円から1430億円(前期比13.3%増)へ、純利益を865億円から900億円(同13.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を23円から25円へ引き上げたことが好感された。「高品質の賃貸ポートフォリオ構築」のため、保有方針に合致しない物件の売却を進めたことが寄与するという。また、予測が困難として記載していなかった売上高は4700億円(同10.2%減)を見込むとした。なお、年間配当予想は48円(前期42円)になる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2785億2900万円(前年同期比30.2%減)、営業利益909億5000万円(同17.7%増)、純利益586億9700万円(同20.6%増)だった。

■富士電機 <6504>  6,082円  +75 円 (+1.3%)  本日終値

富士電機<6504>が反発。同社は26日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比31.0%増の349億9400万円となり、従来予想の300億円から上振れたことが好感されたようだ。売上高は同10.0%増の4916億9200万円で、従来予想の4740億円を上回った。発電プラントを除く4部門で売り上げが増加。物量の増加に加え、製品販売価格の値上げや原価低減の推進、為替効果などが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上高1兆600億円(前期比5.0%増)、営業利益960億円(同8.0%増)とする従来見通しを据え置いている。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,162円  -443 円 (-17.0%) 一時ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

ネットワンシステムズ<7518>が急落。一時ストップ安の水準となる前営業日比500円安の2105円に売られ、年初来安値を更新した。26日の取引終了後、24年3月期の業績予想の下方修正を発表した。最終利益はこれまでの見通しの170億円から109億円(前期比24.6%減)に引き下げ、増益予想から一転して減益を見込む。年間配当予想は12円減額し、前期と横ばいの74円に見直した。業績の下振れと配当予想の減額を受け、失望売りが膨らんだ。売上高は2200億円から2010億円(同4.1%減)に予想を見直した。4~9月期は通信事業者市場などの受注高が低調に推移し、未達となる見込み。収益性改善の取り組みが遅れたほか、新規開設オフィスの関連費用もかさみ、4~9月期の利益水準は計画を下振れる形となった。下期の受注は計画と同水準で推移すると見込むものの、上期の未達分を補うには至らず、影響を通期の業績予想に反映した。

■ペプチドリーム <4587>  1,103円  -174.5 円 (-13.7%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

ペプチドリーム<4587>が急反落。26日の取引終了後、米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ<BMY>(BMS)からPDL1治療薬のプログラムについて、現在健常人を対象に実施している第1相臨床試験が完了した後は第2相試験以降の開発を継続しないとの通知を受けたと発表。これが売り材料視された。BMSのビジネス判断によるものという。現在実施している第1相試験は11月に予定通り終了し、2024年前半に結果がまとめられる見通し。ペプドリはBMSの報告書の内容を確認したうえで、今後の別の形での開発継続の可能性について検討していきたいとしている。

■イビデン <4062>  6,553円  -650 円 (-9.0%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

イビデン<4062>は大幅安。26日取引終了後に発表した24年3月期業績予想の修正で、売上高を4000億円から3800億円(前期比9.0%減)へ、営業利益を520億円から490億円(同32.3%減)へ引き下げた。これが嫌気され売られた。高性能サーバー向けの需要回復の遅れなど不透明な事業環境が想定されるため。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が1876億4000万円(前年同期比12.1%減)、営業利益が240億7200万円(同41.9%減)だった。

■未来工業 <7931>  3,270円  -265 円 (-7.5%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

未来工業<7931>が大幅安となった。26日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高は431億2800万円から434億7700万円(前期比9.9%増)、最終利益は38億9700万円から41億1200万円(同50.0%増)にそれぞれ見通しを引き上げたが、いったん好材料出尽くしと受け止められたようだ。株価は19日の高値形成以降、利益確定目的の売りが出て失速し、5日移動平均線と25日移動平均線のデッドクロスを形成している。テクニカル分析上、下値不安が高まったと受け止めた投資家の売りも膨らんだが、75日移動平均線近辺では押し目買いが入り下げ渋った。

■武田薬品工業 <4502>  4,070円  -277 円 (-6.4%)  本日終値  東証プライム 下落率7位

武田薬品工業<4502>は大幅安で年初来安値更新。26日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。売上高を3兆8400億円から3兆9800億円(前期比1.2%減)へ上方修正した一方、営業利益を3490億円から2250億円(同54.1%減)へ下方修正しており、これを嫌気した売りが出ている。売上高については為替の円安傾向を考慮した想定レートの変更が寄与。利益面では「アロフィセル」「EXKIVITY」に関する無形資産減損損失の計上などが響く見込み。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が2兆1017億円(前年同期比6.4%増)、営業利益が1192億3000万円(同53.2%減)だった。

■日本ギア工業 <6356>  445円  +80 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値

日本ギア工業<6356>がストップ高。午後1時ごろ、24年3月期の単独業績予想について、営業利益を6億5000万円から14億6000万円(前期比51.5%増)へ、純利益を4億8000万円から10億円(同46.0%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は84億円(同11.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、歯車装置事業の補修用部品や工事事業の売り上げが好調に推移していることに加えて、海外の原子力発電所向け大型案件による利益確保が寄与する。

■植松商会 <9914>  1,039円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

植松商会<9914>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1039円に買われ、年初来高値を更新した。26日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(3月21日~9月20日)の単体決算は、売上高が前年同期比5.2%増の35億1100万円、営業利益が同18.2%増の4200万円だった。営業利益の進捗率は通期の計画(4800万円)に対し87.5%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。自動車の生産や設備需要の回復を受け、機械や工具の売り上げが伸びた。

●ストップ高銘柄

東京機械製作所 <6335>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

アマナ <2402>  227円  -80 円 (-26.1%) ストップ安   本日終値

PEGASUS <6262>  512円  -100 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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