日立が大幅続伸、今期業績予想を上方修正・生成AIでの成長加速へ組織再編へ
日立製作所<6501>が大幅続伸している。前週末27日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせて、通期の業績予想を見直し、売上収益の見通しを8兆8000億円から9兆1500億円(前期比15.9%減)、最終利益の見通しを5000億円から5200億円(同19.9%減)にそれぞれ引き上げた。あわせて、生成AIの活用を通じた成長加速など相乗効果の創出に向けた組織再編も発表しており、今後の収益面での効果への期待もあって、買いが集まったようだ。
デジタルシステム&サービス部門では、DX(デジタルトランスフォーメーション)化を促す「ルマーダ」事業が拡大する。日立エナジーも好調な市場環境に支えられ、受注残の着実な売り上げ転換により増収増益を見込む。
また、同社は11月1日付でHitachi Vantaraのデジタルソリューション事業を分社化し、新たにHitachi Digital Servicesを新設する。日立デジタル社の戦略のもとグループ各社と連携し、生成AIなどによる業務プロセスの自動化を推進。顧客の業務変革を支援していく。