話題株ピックアップ【夕刊】(3):日軽金HD、東海東京、イー・ギャラ

注目
2023年10月31日 15時17分

■日軽金HD <5703>  1,650円  +88 円 (+5.6%)  本日終値

日本軽金属ホールディングス<5703>が後場一段高。午後2時ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高2504億5200万円(前年同期比1.0%減)、営業利益56億8100万円(同55.3%増)、純利益21億4400万円(同43.6%減)となり、従来予想の営業利益40億円を大幅に上回って着地したことが好感された。板、押出製品で半導体関連の需要調整や中国における押出製品など自動車向けの減速による影響があったものの、パネルシステム部門が冷凍・冷蔵分野やクリーンルーム分野で好調に推移したほか、輸送関連部門のトラック架装事業や箔、粉末製品の回復などが貢献した。24年3月期通期業績予想は売上高5500億円(前期比6.4%増)、営業利益170億円(同2.3倍)、純利益75億円(同4.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■東海東京 <8616>  510円  +26 円 (+5.4%)  本日終値

東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>は大幅高で年初来高値更新。同社が午前11時ごろに発表した4~9月期決算は、営業収益が前年同期比12.5%増の434億7400万円、純利益が同5.7倍の46億2500万円だった。これを好感した買いが流入した。株式委託手数料の増加により受入手数料が大きく伸びた。また、トレーディング損益も好調だった。通期見通しは引き続き非開示としている。

■イー・ギャランティ <8771>  1,729円  +86 円 (+5.2%)  本日終値

30日に決算を発表。「上期経常が15%増益で着地・7-9月期も15%増益」が好感された。

イー・ギャランティ <8771> [東証P] が10月30日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.9%増の23.6億円に伸びたが、通期計画の49億円に対する進捗率は48.2%となり、5年平均の48.0%とほぼ同水準だった。

⇒⇒イー・ギャランティの詳しい業績推移表を見る

■大塚ホールディングス <4578>  5,050円  +149 円 (+3.0%)  本日終値

大塚ホールディングス<4578>が後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろに発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高1兆4790億円(前年同期比16.8%増)、営業利益2026億5000万円(同76.5%増)、純利益1617億1300万円(同45.6%増)と大幅増益となったことが好感された。医療関連事業で持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」のグローバル4製品と導出品に対するロイヤルティー・マイルストーン収入の増加が業績を牽引した。一方のニュートラシューティカルズ関連事業では、「ポカリスエット」及び「ネイチャーメイド」が引き続き伸長した。なお、23年12月期連結業績予想について、売上高を1兆9050億円から1兆9850億円(前期比14.2%増)へ上方修正したものの、営業利益2450億円(同63.0%増)、純利益1880億円(同40.4%増)は従来見通しを据え置いている。

■小田急電鉄 <9007>  2,141円  +57 円 (+2.7%)  本日終値

小田急電鉄<9007>が後場一段高。午後1時15分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から4095億円(前期比3.6%増)へ、営業利益を350億円から450億円(同69.2%増)へ、純利益を628億円から710億円(同74.3%増)へ上方修正したことが好感された。運輸業の好調を牽引役に上期業績が好調に推移したことに加えて、第3四半期以降も鉄道業やホテル業を中心に業績が想定を上回って推移する見通しであることが要因としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1962億5400万円(前年同期比3.3%増)、営業利益266億100万円(同83.3%増)、純利益261億2400万円(同2.6倍)だった。

■東邦ホールディングス <8129>  3,400円  +79 円 (+2.4%)  本日終値

東邦ホールディングス<8129>が反発し年初来高値を更新。午前11時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の6510億円から7340億円(前年同期比7.7%増)へ、営業利益が38億円から64億円(同9.7%増)へ、純利益が67億円から87億円(同2.4倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の第9波ともいわれる感染拡大に伴い、治療薬の売り上げが想定を大きく上回ったことに加えて、がん治療薬などの新薬やスペシャリティ医薬品の販売が順調に拡大したことが要因。また、個々の製品価値と流通コストに見合った単品単価交渉と販管費の圧縮に努めたことも奏功した。

■三菱UFJ <8306>  1,257円  +27 円 (+2.2%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが強弱観対立のなかも買い優勢でスタートした。きょう昼頃に判明するとみられる日銀の金融政策決定会合の結果が注目されているが、大規模緩和策の現状維持との見方がある一方、長期金利の上昇基調が鮮明となるなか、イールドカーブ・コントロールの再修正(許容変動幅の拡大)を行うとの見方も出ている。仮に政策修正の動きがあった場合は国内金利の上昇を後押しする可能性が高く、メガバンクをはじめとする銀行セクターには運用環境の改善が見込まれる。足もとでこれを先取りする買いを引き寄せているもようだ。

■三和ホールディングス <5929>  2,018.5円  +43 円 (+2.2%)  本日終値

三和ホールディングス<5929>が反発。午前11時30分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を5800億円から6000億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を475億円から600億円(同6.6%増)へ、純利益を318億円から400億円(同20.9%増)へ上方修正したことが好感された。1ドル=128円から140円へ、1ユーロ=138円から152円へ見直したことに加えて、米州事業で想定以上に売価維持ができる見通しであることや国内事業が旺盛な工場建設や大型再開発案件を中心に堅調に推移していることが要因としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2856億5700万円(前年同期比6.5%増)、営業利益277億3300万円(同29.0%増)、純利益221億900万円(同63.9%増)だった。また、上限を325万株(発行済み株数の1.47%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は11月1日から来年3月31日までで、株主還元を強化するとともに、資本効率の向上及び機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■JR東海 <9022>  3,396円  +50 円 (+1.5%)  本日終値

JR東海<9022>が反発。30日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆5660億円から1兆6270億円(前期比16.2%増)へ、営業利益を4300億円から5020億円(同34.0%増)へ、純利益を2500億円から3080億円(同40.4%増)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍からの経済活動の活発化に伴い東海道新幹線や在来線の利用が増え、運輸業が足もとで好調に推移していることが牽引する。また、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」のラグジュアリーゾーンの大規模リニューアルを完了するなど流通業の収益力強化を図ったことも寄与する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高8175億4500万円(前年同期比28.9%増)、営業利益3120億9200万円(同81.5%増)、純利益1950億7900万円(同2.0倍)だった。

■山九 <9065>  4,517円  -558 円 (-11.0%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

山九<9065>は後場急落。午後1時ごろ、24年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を5680億円から5525億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を370億円から335億円(同12.2%減)へ引き下げており、これが嫌気された。物流事業における海上コンテナや陸上・航空貨物の取扱量の減少に加え、運賃の下落などの影響が大きいため。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が2771億7500万円(前年同期比4.2%減)、営業利益が169億600万円(同11.6%減)だった。

■寺岡製作所 <4987>  466円  +80 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

寺岡製作所<4987>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の466円に買われた。30日の取引終了後、マネジメント・バイアウト(MBO)の一環として、同社会長が代表者であるKMM(東京都千代田区)が寺岡製に対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOB価格は1株564円(30日終値は386円)。株価はこれにサヤ寄せする格好となった。買付予定数の下限は1551万9300株(所有割合61.26%)に設定し、上限は設定しない。買付期間は10月31日から12月13日。TOB成立後は所定の手続きを経て、寺岡製は上場廃止となる見込み。KMMは筆頭株主の伊藤忠商事<8001>との間で、TOBに応募する契約を締結している。加えて、寺岡製はTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は30日、寺岡製を監理銘柄(確認中)に指定した。

■日本アビオニクス <6946>  7,050円  +1,000 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

日本アビオニクス<6946>がストップ高。30日取引終了後に4~9月期決算を発表。売上高が前年同期比10.3%増の86億6900万円、営業利益が同57.4%増の9億1000万円と好調だったことから、これを好感した買いが集まった。スマートフォンなど情報機器関連の設備投資の低迷により電子機器部門は落ち込んだ一方、情報システム部門が大きく伸び全体業績を押し上げた。会社側では情報システム部門に関し、政府の新たな防衛力整備計画に基づく防衛予算増加の市況において、事業拡大に向け積極的な提案活動を推進していくとしている。

●ストップ高銘柄

アクアライン <6173>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

アジャイル <6573>  494円  -100 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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