話題株ピックアップ【夕刊】(1):明電舎、ストライク、アンリツ

注目
2023年10月31日 15時13分

■リケンテクノス <4220>  856円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

リケンテクノス<4220>がストップ高。30日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正し、最終利益の見通しを45億円から52億円(前期比14.1%増)に見直した。減益予想から一転して増益を見込む。また取得総数850万株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.4%)、取得総額70億円を上限とする自社株買いの実施も発表しており、ポジティブ・サプライズと受け止められたようだ。今期の売上高の見通しは据え置いた。上期(4~9月)において、電力などのコスト上昇を抑制したほか、円安効果も追い風となった。上期の実績を通期の業績予想に反映した。自社株の取得期間は11月10日から24年1月31日とする。9月中間期の売上高は前年同期比3.1%増の613億9700万円、最終利益は同5.4%増の25億700万円だった。

■明電舎 <6508>  2,347円  +329 円 (+16.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

明電舎<6508>が急反騰し年初来高値を更新。30日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を100億円から110億円(前期比28.8%増)へ、純利益を70億円から100億円(同40.3%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の2900億円(同6.4%増)を据え置いたものの、旺盛な需要を背景に、海外を主体とする変電事業や保守サービスを手掛けるフィールドエンジニアリング事業の業績改善が引き続き見込まれることが要因としている。また、保有不動産の譲渡により、固定資産売却益約32億円を特別利益として計上することも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1190億4700万円(前年同期比6.5%増)、営業損益23億6600万円の赤字(前年同期48億9200万円の赤字)、最終損益16億1600万円の赤字(同27億4600万円の赤字)だった。

■ストライク <6196>  3,670円  +495 円 (+15.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ストライク<6196>がカイ気配スタートで急騰。中小企業を対象とした事業承継型のM&A仲介事業を手掛けている。足もとは広告宣伝コストなどが重荷となっているものの、経営者高齢化に伴う第三者へのM&A案件が増加し収益環境には追い風が吹いている。同社が30日取引終了後に発表した23年9月期決算は営業利益が前の期比23%増の52億200万円と大幅な伸びを達成し9期連続の最高益更新となった。また、続く24年9月期は前期比35%増の70億3700万円と伸びが加速する見通しにあり、これを評価する形で投資資金が集中した。なお、23年9月期の年間配当は従来計画に3円増額し前の期比11円増配となる51円、24年9月期は更に11円増配となる62円予想となっている。

■アンリツ <6754>  1,122円  +150.3 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位

アンリツ<6754>が急反騰しストップ高の1122円に買われた。30日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1155億円から1115億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を137億円から109億円(同7.2%減)へ、純利益を100億円から85億円(同8.3%減)へ下方修正したが、直近の株価下落で下方修正は織り込み済みとの見方が強く、アク抜け感から買われたようだ。世界的なスマートフォンの出荷台数の減少などによる顧客の投資判断の慎重姿勢によって5Gスマートフォンの開発投資需要が減少しており、通信計測事業の業績見通しを下方修正したことが要因。また、環境計測事業で一部の大型案件の売り上げ計上予定時期が翌期へ変更となったことも響くとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高508億9500万円(前年同期比5.7%減)、営業利益29億3400万円(同45.8%減)、純利益27億8900万円(同45.3%減)だった。

■小森コーポレーション <6349>  1,146円  +115 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

小森コーポレーション<6349>が急騰。30日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正し、最終利益の見通しを26億円から31億円(前期比45.8%減)に引き上げた。また、創業100周年を迎えたことに伴う記念配当30円を期末の普通配当15円に加えて実施する。これらを好感した買いが集まったようだ。記念配当を含めた年間配当予想は前期比15円増配の60円となる。今期の売上高の見通しは1020億円から1057億円(同8.0%増)に見直した。営業利益の予想は据え置いている。上期(4~9月)は円安が収益上振れの要因となった。原材料高の影響が想定を上回り、販売価格の引き上げも遅れが発生する見込みとする半面、下期の想定為替レートの変更により為替差損益が好転すると予想する。上期の売上高は前年同期比2.2%増の471億2700万円、最終利益は同65.1%減の11億4100万円だった。

■日本電気硝子 <5214>  3,007円  +278 円 (+10.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

日本電気硝子<5214>がマドを開けて急伸し、年初来高値を更新した。30日の取引終了後、取得総数800万株(自己株式を除く発行済み株式総数の8.60%)、取得総額200億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。また、持続的成長と企業価値向上に向けた施策を公表し、2026年12月末までに総額500億円の自己株式取得を実施する方針を示した。株主還元姿勢を評価した買いを集めたようだ。同社は28年12月期までの中期経営計画を取りまとめ、24年2月上旬に予定する今期の決算発表時に詳細を公表する。従来の売上高や営業利益などの経営目標に加え、「ROE(自己資本利益率)8%」の目標を設定する予定。政策保有株式の縮減とともに、26年12月末までの総額500億円の自社株買いを含む株主還元の充実についても織り込むという。今回発表した200億円上限の自社株取得の期間は、今年11月1日から24年2月29日までとする。加えて、23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.7%減の2093億6900万円、営業損益は65億4600万円の赤字(前年同期は232億5400万円の黒字)となった。薄型パネルディスプレイ(FPD)や家電、自動車部品向けの需要の回復遅れが響いた。FPD用ガラスやガラスファイバーを中心に稼働率も低下し、営業損失の計上につながった。

■パラベッド <7817>  2,554円  +228 円 (+9.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

30日に決算を発表。「上期経常は3%増益で着地」が好感された。

パラマウントベッドホールディングス <7817> [東証P] が10月30日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.9%増の78.1億円となり、通期計画の145億円に対する進捗率は53.9%に達し、5年平均の47.5%も上回った。

⇒⇒パラベッドの詳しい業績推移表を見る

■Genky <9267>  5,740円  +480 円 (+9.1%)  本日終値

30日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。

Genky DrugStores <9267> [東証P] が10月30日大引け後(15:00)に決算を発表。24年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比23.8%増の20.8億円に伸び、7-12月期(上期)計画の36億円に対する進捗率は58.0%に達し、5年平均の54.3%も上回った。

⇒⇒Genkyの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「10月既存店売上高は6.5%増」も買い材料。

10月既存店売上高は前年同月比6.5%増。

■プロトコーポレーション <4298>  1,228円  +100 円 (+8.9%)  本日終値

プロトコーポレーション<4298>が大幅高。この日午前10時30分ごろ、24年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を1093億8000万円から1125億3800万円(前期比6.6%増)へ、営業利益を77億4000万円から81億6400万円(同11.3%増)へ引き上げており、これが好感され買われた。上期業績がプラットフォーム事業の堅調や、傘下のコスミック流通産業での商品券やギフト券の販売好調により上振れしたため、この影響を織り込んだ。なお、同時に発表した上期決算は売上高が545億5800万円(前年同期比9.5%増)、営業利益が37億7400万円(同4.6%増)だった。

■エフピコ <7947>  2,891円  +231 円 (+8.7%)  本日終値

エフピコ<7947>が急反発。30日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1087億2600万円(前年同期比6.0%増)、営業利益69億8100万円(同15.0%増)、純利益51億2200万円(同24.0%増)と2ケタ営業増益となり、従来予想の営業利益62億5000万円を上回ったことが好感された。第二次製品価格の改定効果や各部門における改善効果のほか、エコ製品や総菜向けなど付加価値の高い製品の販売が堅調に推移したことが貢献した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高2213億円(前期比4.7%増)、営業利益173億5000万円(同3.9%増)、純利益118億800万円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.