村田製がカイ気配スタート、想定レートを円安方向に修正し通期最終利益予想を引き上げ
村田製作所<6981>がカイ気配スタート。31日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは1640億円から2250億円(前期比7.8%減)に引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。
これまで1ドル=127円としていた想定為替レートを、下期は1ドル=145円と円安方向に設定した。売上収益の見通しは1兆6400億円から1兆6200億円(同4.0%減)に引き下げた。円安効果で樹脂多層基板や高周波モジュールの売上高増加を見込む。一方、コンデンサーではパソコン市場の回復遅れや家電などに向けた需要減を想定。リチウムイオン二次電池がパワーツール向けで減少する見通しであることも響く。利益面では円安とともに固定費の減少による効果を予想に織り込んだ。
4~9月期の売上収益は前年同期比11.9%減の8103億5000万円、最終利益は同22.6%減の1251億5300万円だった。